9月10日、FIBAバスケットボールワールドカップ2023が閉幕した。目を閉じれば、スリリングな大会が恋しく感じるだろう。
決勝戦ではドイツがセルビアを下し、大会初優勝を成し遂げた。カナダは銅メダルを争う3位決定戦でアメリカを倒し、初のメダル獲得を達成している。
そして今大会では日本のほか、オーストラリア、カナダ、ドイツ、セルビア、南スーダン、そしてアメリカと、計6か国が2024年のパリオリンピック出場権を獲得した。
大会MVPに輝いたのは、ドイツを金メダルに導いたデニス・シュルーダーとなった。では、大会ベストファイブはどんな顔ぶれとなったのだろうか。
FIBAバスケットボールワールドカップ2023のオールスターファイブ
FIBAバスケットボールワールドカップ2023のベストファイブに選ばれたのは、5人のNBA選手だ。
筆頭は大会MVPに選ばれたシュルーダー。そのほか、セルビアのボグダン・ボグダノビッチ、カナダのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー、アメリカのアンソニー・エドワーズ、スロベニアのルカ・ドンチッチが選ばれている。
デニス・シュルーダー(ドイツ)
シュルーダーはドイツを大会初優勝に導く活躍でMVPに選ばれた。決勝では28得点をあげ、金メダル獲得まで平均19.1得点、6.1アシストを記録している。
ボグダン・ボグダノビッチ(セルビア)
初めてセルビアの主将として臨んだ大会で、ボグダノビッチは母国を誇らせた。昨季のNBAファイナルMVPを受賞したニコラ・ヨキッチを欠きながら、セルビアが銀メダルを持ち帰ることができたのは、平均19.1得点、4.6アシスト、3.3リバウンドを記録したボグダノビッチの貢献があったからだ。
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(カナダ)
ギルジャス・アレクサンダーはカナダ代表でも期待を裏切らない活躍を見せた。大会平均24.5得点を記録。通算196得点はドンチッチ(216)に次ぐ2位の数字だ。ギルジャス・アレクサンダーの活躍で、カナダは初のメダルとなる銅メダル、そして2024年のパリオリンピック出場権を獲得した。
アンソニー・エドワーズ(アメリカ)
今大会でのブレイクを予想した人も多かった22歳のエドワーズは、その期待に応えてみせた。アメリカは2大会連続でメダルを逃す落胆に終わったが、エドワーズ自身は平均18.9得点を記録。リトアニア戦では35得点をあげている。
ルカ・ドンチッチ(スロベニア)
24歳のドンチッチが再び世界の舞台で圧倒的な支配ぶりを見せた。大会最多の平均27.0得点、7.1リバウンド、6.1アシストを記録し、スロベニアでワンマンショー。チームは準々決勝でカナダに屈し、メダル獲得には及ばなかったが、ドンチッチは彼がいる限りスロベニアが常にメダルを競えることを示した。
FIBAバスケットボールワールドカップ2023のオールセカンドチーム
FIBAバスケットボールワールドカップ2023のオールセカンドチームに選ばれたのは、まずもうひとりの優勝メンバーであるドイツのフランツ・バグナーだ。
そのほか、イタリアのシモーネ・フォンテッキオ、ラトビアのアルトゥルス・ザガース、リトアニアのヨナス・バランチュナス、セルビアのニコラ・ミルティノフが選出されている。