8月25日、FIBAバスケットボールワールドカップ2023が開幕する。
2023-2024シーズンのNBAが始まる前に、バスケットボール界の一部のビッグネームたちは、ワールドカップで2024年のパリオリンピック出場権を競う。出場32チームが7つのオリンピック出場枠を争うのだ。
ワールドカップは2つのグループフェーズとノックアウトフェーズの3段階で構成される。オリンピック出場権を獲得するために、各国はグループフェーズのファーストラウンドから力強いスタートを切らなければならない。
ワールドカップで最も競争が激しくなるのはどのグループなのか。ここで見ていこう。
FIBAバスケットボールワールドカップ2023で最も厳しいグループ
8. グループG
国: スペイン、ブラジル、イラン、コートジボワール
グループGはスペインとブラジルのトップ2が明白だ。イランとコートジボワールは、FIBAの直近のランキングで、ボトム3のうちの2つだった。
7. グループC
国: アメリカ、ギリシャ、ニュージーランド、ヨルダン
健康なヤニス・アデトクンボがギリシャ代表で出場していれば、もっとタフなグループになっていただろう。だが、彼が欠場したことで、アメリカは比較的楽にセカンドラウンドに進むはずだ。
唯一の疑問は、アメリカと一緒に勝ち進むのがどの国になるのかということ。ギリシャとニュージーランドのバトルになるかもしれない。
6. グループF
国: スロベニア、ジョージア、ベネズエラ、カーボベルデ
スロベニアはゴラン・ドラギッチ、ブラッコ・チャンチャーと一部のキープレイヤーを欠いている。だがそれでも、ルカ・ドンチッチがスロベニアをセカンドラウンドに導けなかったら衝撃だ。カーボベルデ、ジョージア、ベネズエラは似たレベルで、グループFは2位争いが激しくなるかもしれない。
5. グループD
国: リトアニア、メキシコ、モンテネグロ、エジプト
ドマンタス・サボニスがいなくても、リトアニアはタフなチームだ。ニューオーリンズ・ペリカンズのヨナス・バランチュナスや、元NBA選手のミンダウガス・クズミンスカスやイグナス・ブラズデイキス、ドナタス・モティユナスといった選手たちを擁している。
モンテネグロはNBAでオールスター選出2回のニコラ・ブーチェビッチがけん引するだろう。メキシコはスターの力を欠いている。だが、2014年のワールドカップではベスト16まで進み、2021年のワールドカップ予選ではアメリカを下した。再び番狂わせを演じても驚きではない。
4. グループB
国: セルビア、プエルトリコ、中国、南スーダン
セルビアはニコラ・ヨキッチ不在でも、アトランタ・ホークスのボグダン・ボグダノビッチを筆頭に、大会で活躍できるだけのタレントを擁している。プエルトリコと南スーダンも簡単には敗退しないだろう。そしてミネソタ・ティンバーウルブズのカイル・アンダーソンが加わったことで、中国はどうなるか分からない存在となった。
このグループは素晴らしい組み合わせとなるかもしれない。
3. グループA
国:イタリア、ドミニカ共和国、フィリピン、アンゴラ
イタリアは再び堅実なロスターで臨む。グループAの有力候補だ。だが、容易にはいかないだろう。
NBAオールスター選出3回のカール・アンソニー・タウンズを筆頭とするドミニカ共和国は、大会前のカナダ戦の勝利でそのポテンシャルを示している。フィリピンをけん引するのは、ユタ・ジャズのジョーダン・クラークソン。昨季、自己最多の平均20.8得点を記録した元シックスマン賞受賞者だ。
グループAの試合はいずれもマニラで開催され、フィリピンは国民の前でプレイできる。大きなアドバンテージとなるかもしれない。
2. グループH
国: フランス、カナダ、ラトビア、レバノン
2チームが直近のFIBAランキングでトップ10入りしているのは、このグループだけだ。カナダとフランスのことである。
グループを1位で突破するか、2位で突破するかの違いは大きい。2位で突破したチームは、セカンドラウンドで前回王者スペインと対戦するかもしれないからだ。そのため、25日の開幕日に行われるカナダとフランスの直接対決はスリリングな一戦になるだろう。
クリスタプス・ポルジンギスの欠場は、ラトビアにとって大きな痛手だ。だがそれでも、鋭いショットを放つダービス・ベルターンスや、元NBA選手のロディオンズ・クールッツがいる。レバノンは経験が足りないものの上り調子だ。元NBAドラフト1巡目指名選手で、最近レバノン国籍を取得したオマーリ・スペルマンの後押しもある。
スペルマンは昨季、韓国で1試合平均20得点弱を記録した。
1. グループE
国: オーストラリア、ドイツ、フィンランド、日本
ドイツ、フィンランド、オーストラリアのいずれかがセカンドラウンドに進めないと考えるとクレイジーだ。
ドイツやオーストラリアと異なり、フィンランドは直近のFIBAランキングでトップ10入りしていない。だが、だからといって彼らを外すべきではないだろう。ユーロバスケット2022で7位だったからだけではなく、フィンランドにはジャズのスター選手であるラウリ・マルカネンがいる。昨年のユーロバスケットで平均27.9得点と、アデトクンボ(29.3)に続く数字を記録した選手だ。
日本にとっては残念なことに、ロサンゼルス・レイカーズの八村塁がワールドカップを欠場する。彼がいれば、グループEはさらに競争が増していただろう。
原文:Hardest groups in 2023 FIBA Basketball World Cup, ranked: Where USA, Canada, Australia and more land(抄訳)