6月7日（日本時間8日）に行われたNBAファイナル2023第3戦で、マイアミ・ヒートはデンバー・ナゲッツに94-109で敗れ、シリーズ1勝2敗とされた。
ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは、ナゲッツのニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーの2選手を称賛している。
ヨキッチとマレーはそれぞれ30得点超をあげてトリプルダブルを達成した。NBAファイナルの試合で同じチームの2選手がトリプルダブルを達成したのは初めてのことだ。2選手が30得点超をマークしてのトリプルダブルは、NBA史上初となる。
スポールストラHCは「素晴らしいコンビだ。彼らは本当に互いを補完している。試合の序盤に調子を定めたのは確かだ。ただ、我々はフィジカルでかなり負けてしまった。試合を通じて、そして大事な局面で、五分五分のボールや競り合いで負けてしまったんだ」と話した。
「ファイナルではエリートクラスのタレントたちとの対戦を想定しなければいけない。彼らはそういうタレントたちだ。自分たちがベストなら、それを乗り越え、彼らを苦しめる方法を見つけられる」
スポールストラHCはヨキッチとマレーの見事なプレイよりも、ナゲッツにインサイドやリバウンドで支配されたことを強調している。
「とにかくペイント内で打ちのめされた。60得点されたのか？ リムでのフィールドゴール成功率は65％超ではないだろうか」
ペイント内からの得点で、ヒートはナゲッツに34-60と差をつけられている。リバウンドでも33-58と開きがあり、これらはヒートが敗れた大きな要因となった。
ヒートはジミー・バトラーがチーム最多の28得点をあげ、バム・アデバヨが22得点、17リバウンドでダブルダブルを達成している。
自身は力強いプレイを見せたが、バトラーは指揮官に賛同している。
バトラーは「今夜の僕らはベストのプレイじゃなかった。とにかくもっとエネルギーをもって、もっと頑張って臨まなければいけないと思う」と話した。
「それは修正可能だ。グループとしてあれやこれやを修正できるかは、自分たち次第だよ。フロアにダイブして、ルースボールをものにしたり、オフェンシブリバウンドを拾ったりね。そうすれば、違う試合になっていたかもしれない」
第3戦のヒートは普段目立つロールプレイヤーたちが鳴りを潜めた。111-108で勝利した第2戦で合計37得点をあげたゲイブ・ビンセントとマックス・ストゥルースは、ナゲッツの守備に苦しめられ、2人でFG17本中3本成功の10得点にとどまっている。
得点をあげられなかったことについて、スポールストラHCはこのように話した。
「相手のディフェンスによってやりたいことができなくなり、攻めるまでに時間がかかってしまうポゼッションは何度かあった。それによってオフェンスの流れが変わり、いつものリズムで組み立てられなくなる」
NBAファイナル第4戦は6月9日（同10日）、再びフロリダ州マイアミのカセヤ・センターで行われる。
原文：Erik Spoelstra laments Heat's lack of fight in Game 3 loss: 'They pummelled us in the paint'（抄訳）