引退も考えたと明かすウォリアーズのドレイモンド・グリーン 処分後初めて公に発言

2024-01-09
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、NBAから無期限の出場停止処分を科されて以降、初めて公の場で発言した。

12月13日(日本時間14日)に出場停止処分を科されたグリーンは、1月6日(同7日)にリーグから復帰が発表された。そして8日(同9日)、グリーンは『The Draymond Green Show』で、出場停止処分や復帰までの道のりに言及している。

グリーンは50分にわたって悔いを見せ、出場停止処分につながったユスフ・ヌルキッチに対するフレイグラントファウルや出場停止中の3週間半を振り返った。引退も考えたと明かしている。

ドレイモンド・グリーンが自身の行為を謝罪

フレイグラントファウルをした日の夜にヌルキッチに謝罪したグリーンは、自身のポッドキャストでも後悔を表した。自身の競技者としての鋭さの大半が、物事を動かしながらも従うことからきていると認めつつ、「一線を越えてしまったことを認めるのに問題はない。そのことは謝罪する」と述べた。

グリーンは家族やウォリアーズ、オーナーのジョー・レイコブ、チームメイトのステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、スティーブ・カー・ヘッドコーチにも謝罪。シンプルに「ひどく失敗した」と話している。

ドレイモンド・グリーンがメディアや同僚の批判に反論

グリーンはフレイグラントファウルをした日以降、妻以外の誰も知らない場所で2日を過ごしたと明かした。その間に、メディアの評論家や同業者の発言に注意を払ったという。

また、12月14日(同15日)に居場所を知った3歳の娘からFaceTimeで連絡をもらったのを受けてその場を出たと明かしている。

そして同じ日に、カーHCが訪ねてきたそうだ。指揮官に「この件を正しく終えてほしい。我々が正しく終えるようにしたい。今の君はそれをしていない。だから、それができるようになるためにやるべきことをしてほしい。それが我々にできることだ」と言われたという。

当初、グリーンは自分に助けが必要と言うテレビからの声に反対していたそうだ。だが、「ああいう考え方になったのと同じ道に戻ってしまう」と気づいたと明かしている。

ケビン・デュラントからチームメイトだったころから自分が変わったと言われた時には、「腹が立った」そうだ。

しかし、自己反省をしてから、グリーンは「2017年のころのドレイモンドとはまったく違う」と認め、デュラントは悪意があったわけではなく、助けが必要ということからネガティブな意味合いを取り除いたのだと気づいたと続けた。

グリーンは「リソースがあってもそれを使わなければ何の意味がある?」と話している。

「未熟であり、正直、愚かということだ」

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また、スティーブン・A・スミスがグリーンの行動についてカリーのリーダーシップに疑問を投げかけたことにも、グリーンは「腹を立てた」と認めている。ただ、ネガティブに応じるのではなく、リーダーとして疑われることになった自分の行為をカリーに謝罪したとのことだ。

(Getty Images)

ドレイモンド・グリーンが引退も検討

33歳のグリーンは、この間にキャリアを終えることも考えたと明かした。NBAコミッショナーのアダム・シルバーと話すなかで、引退の計画も出したという。

グリーンは「『アダム、自分にはもう限界だ。引退する』と言った」と振り返っている。

「そうしたら、アダムに『非常に性急な決断をしようとしている。私がそうさせない』と言われた」

グリーンはシルバーやNBAエグゼクティブバイスプレジデントのジョー・デュマーズ、ウォリアーズからサポートを受けたと話している。カウンセリングやセラピーにも言及し、「ただセラピーを始めたのではない。取り組むべきことはまだたくさんある。でも、今はそれを楽しんでいる」と述べた。

出場停止処分を「不幸中の幸い」と振り返ったグリーンは、自分を見つめ直し、あるべき姿に戻れたと話した。この間に連絡をくれ、支えてくれた3人に、レブロン・ジェームズ、クリス・ポール、トム・イゾーの名をあげている。

ドレイモンド・グリーンが「変化の王様」となることを誓う

グリーンは1月12日(同13日)からの週末でウォリアーズのジャージーを再び纏うと見られる。コートに戻った時は、自分の競争心につながる一部のことを続けつつ、進化したところを見せると誓った。

グリーンは「コートではもう様々なことをごちゃ混ぜにしない」と話している。

「僕はこのゲームが大好きだ。競うことが大好きなんだよ。ふざけたところを取り除くことはできる。自分にはそれができる。楽しみにしているよ」

「2回目、3回目、4回目のチャンスをもらえることは多くない。でも、僕には自分の成長を示すチャンスがある」

グリーンは最後に、今後は家族、友人、ウォリアーズ、そしてNBAを正しく代表していくことに集中すると強調した。

原文:Warriors' Draymond Green reveals he considered retirement in first public comments since indefinite suspension(抄訳)
翻訳:坂東実藍