ウォリアーズの序盤戦不調についてドレイモンド・グリーンとクレイ・トンプソンはどう返答?

2023-11-29
読了時間 約2分
(Getty Images)

NBAの2023-2024シーズンにおけるゴールデンステイト・ウォリアーズの船出は、ジェットコースターとしか言えないようなものだった。

出だしは開幕6勝2敗と非常に有望だったが、その後は9戦7敗。インシーズン・トーナメントのグループステージ最終戦となった11月28日(日本時間29日)を前に、8勝9敗と勝率5割を切っている。

ロードでの成績という昨シーズンの問題は払しょくした。今季の8勝のうち5勝はロードであげた白星だ。しかし、その他の様々な要因でウォリアーズは苦しんでいる。

ステフィン・カリーはひざの挫傷で直近の2試合を欠場した。ドレイモンド・グリーンは11月14日(同15日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でルディ・ゴベアにヘッドロックをかけ、5試合の出場停止処分を科された。

2人の主力を欠く中で、ウォリアーズはスターターのクレイ・トンプソンとアンドリュー・ウィギンズが序盤のスランプを脱却し、堅実に貢献することを願っていた。だが、ここまではそうなっていない。

グリーンの出場停止が明ける中で、ウォリアーズはスターティングラインナップを変更する必要はあるのだろうか。トンプソンとグリーンは反対という考えだ。

クレイ・トンプソンとアンドリュー・ウィギンズの序盤の不振

トンプソンは16試合で平均15.0得点、フィールドゴール成功率40.2%、3ポイントショット成功率36.7%を記録している。平均得点はルーキーシーズン以来の低い数字で、ショットもFG成功率・3P成功率ともにキャリアワーストの数字だ。

ウィギンズは17試合で平均11.8得点にとどまっている。圧倒的にキャリアワーストの数字だ。ショットも同様に低調。平均スティールやブロックも自己最低となっている。

彼ら2人が攻撃面で影響していることは明白だ。

トンプソンはNBA史上有数のシューターかもしれない。だが、2度にわたる重傷でリズムが崩れ、以前のようにスムーズにやすやすと得点をあげることはできていない。ウィギンズはショットの力を失っているようで、2020年にウォリアーズに加入してから見られたエネルギッシュでイージーな得点もない。

一方で、守備もそれぞれキャリア全盛期にほど遠い。チームワーストのディフェンシブレーティングを記録しているのが彼ら2人だ。

トンプソンもウィギンズも活躍する瞬間はあった。だが、まったく安定しておらず、どちらもクオリティーの高い試合を続けることができていない。

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11月1日(同2日)のサクラメント・キングス戦では、トンプソンが決勝点をあげた。だが、ビッグショットをようやく決めて、興奮というより安堵したようだった。ウィギンズはサクラメント・キングスに敗れた18日(同19日)の試合で31得点をあげたが、これが今季唯一の17得点超だ。

『ESPN』のケンドラ・アンドリューズ記者は、ウィギンズが「フィジカルコンディション不足で球団内の一部をいら立たせている」と報じた。

同記者はトンプソンの契約交渉も重荷になっていると伝えている。トンプソンは今季終了後のオフシーズンで無制限フリーエージェントとなるが、自身が望む報酬を得られないかもしれない。

ウォリアーズのスロースタートをグリーンとトンプソンは心配せず

だが、トンプソンはスロースタートでもウォリアーズの先発シューティングガードとしての自信を失っていない。

苦しむスターターに対するスティーブ・カー・ヘッドコーチの信頼について問われると、トンプソンは「僕やウィギンズをベンチに置きたいのかい?」と鋭く返した

「忍耐や自分を見つける時間を勝ち取ってきた。そういうことに関しては、歴史が僕らを味方する」

チーム再合流に備えるグリーンも支持している。

グリーンは「2人ともいつもよりスロースタートだ。でも、ここ2、3試合は、2人ともかなりプレイが良くなっている。もっとショットを決め、よりアグレッシブに、決定的になっている」と話した。

「彼らはキャリアを通じ、20得点超をあげるスコアラーであることをしっかり証明してきた2人だ」

また、トンプソンやウィギンズがもっと簡単に得点できるよう、特にウォリアーズの主なボールハンドラーであるグリーンやカリー、クリス・ポールなど、チーム全体がもっと良い仕事をできるはずとも述べている。

グリーンは「彼らは素晴らしい選手たちで、ここ2、3試合で変えつつあるのが分かる。毎年彼らのような選手を見ていると、脱帽だよ。ただのまぐれではなく、2、3試合(連続で良いプレイを)して、好転させつつあると信じられる」と続けた。

「だから、ここ数試合の彼らを見られて良かった。次はそこから築き、すべてが勝利につながるようにしていこう」

原文:Warriors' Draymond Green and Klay Thompson offer strong responses to team's early struggles(抄訳)
翻訳:坂東実藍