ゴールデンステイト・ウォリアーズの2022-2023シーズンは、文字どおりに大爆発とともに始まった。そして彼らはそこから完全に回復することがなかったようだ。
プレシーズンの練習中に、ウォリアーズはドレイモンド・グリーンがジョーダン・プールと激しく言い争った。以前も口論になったことがある両者だが、この時は一線を越えることになってしまった。
2022年10月初旬、『TMZ Sports』がある動画を報じた。そこに映っていたのは、言葉をかわすグリーンとプール。そしてプールに胸を突き飛ばされたグリーンは、そのお返しにプールの顔面を殴ったのである。
グリーンは自身の行為を「リーダーとして失敗した」と謝罪した。ウェスタン・カンファレンス・セミファイナルでロサンゼルス・レイカーズに敗れた後、グリーンはこの一件がシーズンにいかに影響したかを認識していると述べた。スティーブ・カー・ヘッドコーチは、グリーンが「10月の一件で物事を危険にした」と話している。
失意のプレイオフ敗退から2か月。グリーンは再びこの一件に言及した。パトリック・ベバリーのポッドキャスト『The Pat Bev Podcast』の最新エピソードで、当時のことについて話したのだ。
ジョーダン・プールを殴ったことについてのドレイモンド・グリーンの発言
フィラデルフィア・76ersのベバリーや進行役との会話の中で、グリーンはプールを殴るに至った理由について詳細を語らなかった。だが、徐々にフラストレーションがたまっていったことを示唆している。
グリーンは「ただ人を殴ったりはしない」と話した。
「もちろん、時間をかけて対話をするものだ。普通は、あんなにあっという間にあれほどのことになったりはしない。言っている意味が分かるかな? チームなんだ。チームの誰も、一瞬で僕をあんなふうにはしない」
「男同士で言わないことは分かるはずだ。分かるかな? 大事にしなきゃいけないことは分かっているはずだ」
グリーンは自分が「対処の仕方を間違えた」と認めている。また、オフシーズンにクリス・ポールを獲得した取引でワシントン・ウィザーズにトレードされたプールに対して「恨みはない」とも述べた。
グリーンは「このリーグでの要領を彼に示してきた。だから、彼の幸運を祈っている」と話した。
「彼には明るい未来があると思う。とても才能があり、すごくスキルもある。彼の旅がうまくいくことを祈っているよ」
ジョーダン・プールはドレイモンド・グリーンのパンチについて?
NBAドラフト2023の前に、ウォリアーズはポールと引き換えに、プールやパトリック・ボールドウィンJr.、ライアン・ロリンズ、複数のドラフト指名権をウィザーズにトレードした。
トレード完了後、最初の報道陣への応対で、グリーンから殴られた影響について問われた24歳のプールは、口論やグリーンとの関係について明らかに話したくない様子だった。
プールは「今はワシントンにいるんだ。(カイル・クーズマと)素晴らしいデュオになる」と話した。
「本当に自分のプレイの幅を広げ、新しいチームを助け、グループ全体をけん引していけるかが僕たちの挑戦だ」
「僕らはフロントオフィスも新しくなった。多くの人が投資している。みんな集中しているよ。ここにいたいと望んでいる。特別にできるかもしれない何かを始めたいとね」
ウォリアーズを離れたことについて問われると、プールは新チームのことに集中して話している。
プールは「素晴らしいエナジーだよ。今の僕たちは新しくて素晴らしい状況にある」と述べた。
「(クーズマが)再契約して戻ってきたのは素晴らしいね。僕たちは興奮しているよ」