ドレイモンド・グリーンが来季からウォリアーズに加入するクリス・ポールとの複雑な関係を明かす

2023-07-21
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

ドレイモンド・グリーンは自分の考えを常にはっきりと口にするタイプだ。先日パトリック・ベバリーの『Pat Bev Podcast (パット・ベブ・ポッドキャスト)』に出演したグリーンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズの新しいチームメイトとなるクリス・ポールについて多くを語った。

グリーンとポールとの間に波瀾万丈の歴史があることは特に秘密でもなんでもない。ウォリアーズが12度のオールスターに輝いたポールを獲得すると、グリーンが「CP(クリス・ポールの愛称)は好きじゃない。僕らの関係は全然良くないよ」と語った3年前の映像が出回ったくらいだ。

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グリーンによると、2人が同じチームになった今でも関係は修復されていないという。

「このリーグで11年間プレイしてきた中で、僕とクリスには意見の相違があった」とグリーンは話す。

「ここまで来て彼は自分を変えるつもりはないだろうし、僕もこの段階で自分を変えるつもりはない。周りの人たちにそのことを理解してもらうのがとても大事なことだと思うんだ」

「僕がクリスに対して抱いている感情は単に消えていくわけじゃないし、クリスが僕に対して抱いていた感情だって、ただ消えてなくなるものじゃない。人々が大きな間違いをするのはそこで、まるで突然その事実をなかったかのようにごまかさなければいけないと考えるところだ。そんなの違うよ」

「僕がクリスのことで尊敬しているのは、彼の粘り強さ、勝利への強い意志、そして競争心だ。これからは、僕はその横で一緒にプレイする機会があるってことさ」

勝つためには手段を選ばないポール

グリーンは、ポールがとても大変な対戦相手だったことについて、チームのヘッドコーチのスティーブ・カーと最近話し合ったことにも触れている。グリーンに言わせれば、ポールは勝つためなら手段を選ばないから、対戦相手から嫌われるのだという。

「それがみんなが彼を嫌う理由だよ」と、グリーンは語る。

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「ポールと対戦すると、彼は勝つためならどんなことでもする。だからみんな彼を大嫌いなんだよ。僕らはこれまでずっとこの男と戦ってきたんだ……彼のことは大嫌いになるよ」

(NBAE via Getty Images)

グリーンがNBA入りして以来、彼とポールは3回にわたってプレイオフシリーズで激しく対決している。2014年の開幕戦、2018年のウェスタン・カンファレンス・ファイナル、2019年のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルだ。各シリーズにかかっていたものを考えれば、2人の関係にも納得がいく。

彼の説明が続き、競争心の強いポールが持っている「どんな手段を使っても」という気質をグリーン自身とべバリーも持っていることを認めたあたりで、軽蔑の感情が尊敬の気持ちに基づくことがより明らかになる。

「クリスが来ることになって、みんな『彼らはどうやってチームメイトになるっていうんだ?』って思ってるんだ。でも、いいかい。まず第一に、僕は彼と関係を築くような状況になったことが一度もないんだ。僕は大人だし、クリスも大人だ。僕たちは男同士の話をすることができる。僕はそれを楽しみにしているんだ。ここ数年で起こったことをなかったかのようにはできない。それが現実ってものさ」

「以前からクリスのことは好きじゃないと公言してきた。『チームメイトになったからそれも変わった』なんて言うつもりはない。そんなことはないけど、男同士で話すのが楽しみなんだ。もう1人の大人の選手と一緒にプレイするのを楽しみにしているよ」

ポールにとって、ウォリアーズでの新たなスタートは自身初のNBAチャンピオンになるチャンスだ。グリーンとウォリアーズにとって、ポールは王朝期の延長を可能にする新たなピースになり得る。

そして何より、グリーンとポールにとっては、長年のライバル関係に決着をつけ、関係を発展させるチャンスになる。

原文:Draymond Green details complicated relationship with Chris Paul: 'There's no sugarcoating what's happened'
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc

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