ドレイモンド・グリーン「ネッツでのシモンズは76ersで支配していたのと同じ選手」

2023-07-05
読了時間 約2分
(NBA Getty Images)

ゴールデンステイト・ウォリアーズと2026-2027シーズンまで4年1億ドル(約144億円/1ドル=144円換算)の延長契約を結ぶことで合意したと報じられたドレイモンド・グリーンが、ポール・ジョージのポッドキャストに出演し、バスケットボールについて語った。

幅広いテーマについて話す中で、NBAにおいて自信が揺らぐ時期が話題になると、グリーンはキャリアの中でジャンプショットへの自信を失ったことを認めた。グリーンは、ブルックリン・ネッツで明らかに自信を失っている様子のベン・シモンズと比較している。

グリーンは「選手が自信を失うのを見て、『彼に何があったんだ?』という時がある。ベン・シモンズのようにね。シモンズは完璧な例だ」と話した。

「シモンズは、フィラデルフィア・76ersで支配するのを見てきたシモンズのままだ。フィリーでのシモンズと今のシモンズの唯一の違いは、自信だよ」

「僕は自信を失うことの感覚を知っている。ショットへの自信を失ったからだ。選手が自信を失うのはつらいよ。一瞬のうちに15アシストを記録していたのと同じ選手で、同じ人間なんだからね。それでも、もうそれができないと感じてしまうんだ。自信を失ってしまったからだよ。僕もショットでそういうことがあった」

2020-2021シーズンのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦で、76ersがホームでアトランタ・ホークスに敗れた時から、シモンズが殻に閉じこもってしまっていることは否定できない。

当時24歳だったシモンズは、3シーズン連続でオールスターに選ばれ、2シーズン連続でオールディフェンシブチーム入りしていた選手だった。

だが、以降のシモンズは同じ選手ではなくなっている。76ersからのトレードが実現しなかったことと、腰の負傷により、2021-2022シーズンを全休。2022-2023シーズンにネッツでコートへの復帰を果たしたが、42試合出場で平均6.9得点、6.3リバウンド、6.1アシスト、1.3スティールという記録にとどまり、その後は再びケガで離脱を余儀なくされた。

腰のケガのリハビリに専念するシモンズは先日、今夏のFIBAバスケットボールワールドカップ2023を戦うオーストラリア代表からも外れている

シモンズは自信を取り戻し、76ersでのキャリア序盤のような選手に戻ることができるだろうか。

(NBAE via Getty Images)

ベン・シモンズの今後

シモンズはまだネッツの選手だが、再びトレードの噂が浮上している。ネッツはデイミアン・リラードのマイアミ・ヒートへのトレード実現に関与するチームになるかもしれないと言われているところだ。また、リラードの移籍先候補でもあった。いずれにしても、現在26歳のシモンズがポートランド・トレイルブレイザーズに行くことになるかもしれないということだ。

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ベン・シモンズがネッツに残った場合

ミケル・ブリッジズ、キャム・ジョンソン、ニック・クラクストンといった若い選手たちを中心とするチームに戻ることとなる。

トレードデッドライン(トレード期限)でケビン・デュラントとカイリー・アービングが放出されて以降、シモンズは様々なケガのため、新チームメイトたちと一緒になることがなかった。

これらの多才な4選手がそろえば、守備面で相手の脅威となるだろう。そこにベテランガードのスペンサー・ディンウィディーが加われば、攻撃を担うプレイメーカーも3選手となる。

ネッツはデュラント、アービング、ジェームズ・ハーデンという3人のスーパースターのトレードで、多くのドラフト資産を手にしており、近い将来に向けて再編成中だ。NBAドラフト2023でも高く評価される有望株を加えた。今後のドラフトでも同じように続けていくだろう。

シモンズが本来の選手に戻ることができれば、ネッツの有望な主軸にやすやすと影響を及ぼせるはずだ。

ベン・シモンズが再びトレードされた場合

元オールスター選手であり、年間最優秀守備選手の候補にもなったシモンズにとって、道筋を見つけるための新たな機会となるだろう。

例えばブレイザーズに加わるとしたら、シモンズは理論上、スクート・ヘンダーソンとシェイドン・シャープのような素晴らしいガードたち、そしてジェレミー・グラントのような攻撃志向のフォワードと一緒に、ブレイザーズの将来にとって完璧なピースとなるはずだ。

ネッツもシモンズにとって新たなスタートとなるはずだったが、アービングとデュラントを巡るドラマのために、76ers時代と同じように騒ぎがあった。

バスケットボールのコートで自信を取り戻そうとしている選手にとっては、毎日スポットライトが浴びせられるわけではないチームに移籍するほうが、より合っているかもしれない。

再建に向かっているチームのひとつであるブレイザーズへの移籍は、かつてNBA有数の有望株だった選手に戻ろうとする中で、シモンズが忍耐強く自分の時間を取り戻していくチャンスとなるだろう。

原文:Draymond Green says Ben Simmons is 'still the same player we watched dominate in Philly' amid Nets struggles(抄訳)

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