ポストシーズン絶好調のブッカー 歴史的数字はレジェンド級|NBAプレイオフ2023

2023-05-08
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Getty Images

デンバー・ナゲッツとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナルで、シリーズ連敗スタートになったフェニックス・サンズだが、シリーズをタイに戻した。デビン・ブッカーの活躍が大きい。

ブッカーは今季のポストシーズンで最も影響力のあるスコアラーだ。5月5日(日本時間6日)にアリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで行われた第3戦で47得点をあげたのに続き、7日(同8日)の第4戦でも活躍した。

ブッカーはフィールドゴール18本中14本成功の36得点をあげ、さらにプレイオフ自己最多の12アシスト、6リバウンドを記録。129-124でのサンズ勝利に貢献している。

見事な数字を残しているブッカーだが、本人は最終目標に集中し続けているようだ。

第4戦の試合後、ブッカーは「とにかく勝とうとしている」と話した。

「いつも言っているし、(ケビン・デュラントに)言うだろうけど、効率なんて放っておこう。気にしていない。とにかく続けるんだ。攻め続け、アグレッシブであり続ける。オープンなショットを打てるようにし、それを決める。それが僕のやるべきことだ」

「打つショットの多くを決めなければいけないと感じている」

実際に、ブッカーはそのとおりにしている。ここ2試合で失敗したショットはわずか9本。2試合合計で83得点をあげているのだ。

デビン・ブッカーの直近2試合

試合 得点 リバウンド アシスト スティール FG成功率 3P成功率
第3戦 47 6 9 3 20-25 (80.0%) 5-8 (62.5%)
第4戦 36 6 12 1 14-18 (77.8%) 3-4 (75.0%)

さらに細かく見ると、今ポストシーズンにおけるブッカーの得点力は、プレイオフのトップというだけでなく、一部のNBAレジェンドたちとも肩を並べるほどだ。

これまでのプレイオフの9試合で、ブッカーは平均36.8得点をあげている。これはポストシーズンで最低8試合に出場した選手の中で、NBAの歴史でも4位の数字だ。上に立つのはエルジン・ベイラー(1961年に平均38.1得点、1962年に平均38.2得点)とジェリー・ウェスト(1965年に平均40.6得点)しかいない。

ブッカーは第4戦で3試合連続の35得点超も達成した。これはサンズの球団新記録だ。

絶好調のブッカーに加えてデュラントも擁するサンズは、第5戦に向けて勢いに乗っている様子。第5戦は9日(同10日)、コロラド州デンバーのボール・アリーナで行われる。

原文:Devin Booker is making playoff history, keeping Suns' championship hopes alive: 'I'm just trying to win'(抄訳)