ブルズにフィットし、活躍を見せるデマー・デローザン

2021-11-12
読了時間 約2分

デマー・デローザンがシカゴ・ブルズでその存在感を示すのに、それほど時間はかからなかった。

このオフシーズンにサイン&トレードでブルズに加入したデローザンは、2021-22シーズン序盤からオールスターレベルの活躍を見せている。ブルズがこの時期にイースタン・カンファレンスで上位につけているのは、彼のプレイが大きな要因だ。

13年目のベテラン選手であるデローザンは、ブルズでの最初の11試合で、1試合平均26.0得点、5.8リバウンド、3.8アシストを記録し、フィールドゴール成功率48.8%、3ポイントショット成功率34.6%(少ない試投数ではあるが)という、素晴らしい活躍を見せている。

数字自体は素晴らしいが、特に際立っているのがその効率の良いプレイだ。そのおかげで彼はチームにスムーズに溶け込んでいる。

まだシーズン序盤で、かつサンプルサイズが小さいという事実はあるものの、現在デローザンの平均得点はキャリア2番目の高さだ。デローザンのキャリア最高のシーズンは2016-17シーズンで、1試合平均27.3得点を記録して(当時所属していた)トロント・ラプターズを51勝31敗の成績に導き、オールNBAサードチームの栄誉を獲得した。

前評判ではザック・ラビーンとスポットライトを分かち合うことを難しいと言われていたが、デローザンはそれを真っ向から否定するようなプレイを見せている。そしてラビーン自身も素晴らしいスタートを切れているのだ。前述通りサンプルサイズは小さいが、デローザンとラビーンは、開幕から4週間経った現時点で、2人合わせて1試合平均51.9得点を記録し、リーグトップの得点力のあるコンビになっている。

ラビーンのこの活躍は、デローザンがオフェンスにおける脅威になっていることで、ラビーンがプレイしやすくなっているからだと容易に推測できる。

わずか11試合で、デローザンは次のような素晴らしい活躍をしている。

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  • ユタ・ジャズ戦で32得点(FG22本中13本成功)を記録
  • ボストン・セルティックス戦で37得点(FG20本中15本成功)を記録して逆転勝利
  • フィラデルフィア・76ers戦で37得点(FG22本中13本成功)を記録
  • ブルックリン・ネッツ戦で28得点(FG20本中10本成功)を記録して大勝

デローザンは、サンアントニオ・スパーズでの3シーズン(206試合で6.2アシスト)でプレイメーカーとして頭角を現した後、再び(ブルズで)スコアラーとしての機会を与えられ、ラビーン、ロンゾ・ボール、アレックス・カルーソ、ニコラ・ブーチェビッチがそれぞれ分担してパスを出している。

デローザンの1試合平均3.8アシストも悪くはないが、彼の得点力はラプターズでのオールスター時代を彷彿とさせる。

その類似性は無視しがたい。

デマー・デローザンのスタッツ比較:2016-17シーズンと2021-22シーズン

シーズン チーム PTS FG FGA FG% 3P 3PA 3P% REB AST
2016-17 トロント・ラプターズ 27.3 9.7 20.9 46.7 0.4 1.7 26.6 5.2 3.9
2021-22 シカゴ・ブルズ 26 9.4 19.2 48.8 0.8 2.4 34.6 5.8 3.8

繰り返しになるが、まだシーズン序盤ではある。それでも、32歳のデローザンが、ラプターズで最高のスタッツを残したシーズンよりも間違いなく良くなっていることを無視することはできない。これは、キャリア5度目となるオールスター選出の可能性があることも示唆している。

2021-22シーズンのブルズは、1996-97年以来の最高のスタートを切った。昨季のトレード・デッドラインに積極的にブーチェビッチ獲得に動き、このオフシーズンにはさらにボールとデローザンをサイン&トレードで獲得した結果が出てきている。

もちろん、これらの動きは、今シーズンの好調なスタートを最終目標に行われたのではなく、4月から6月の間に16勝できるような、多年にわたるプレイオフコンテンダー構築という長期的なアプローチに基づいたものだ。

デローザンがオールスターレベルで活躍している今、その最終目標は、当初考えられていたほど遠い未来ではないかもしれない。

原文: DeMar DeRozan is looking like the perfect fit with Bulls by Gilbert McCregor (抄訳)


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