デイミアン・リラードがマイケル・ジョーダンと並ぶ歴史に|NBAオールスター2024

2024-02-19
読了時間 約2分
(NBA Getty Images)

歴史においてマイケル・ジョーダンの仲間入りを果たしたのなら、おそらくそれは正しいことをしたということだろう。

NBAオールスターウィークエンド2024におけるミルウォーキー・バックスのデイミアン・リラードのことだ。

1988年、ホームのシカゴでのオールスターウィークエンドで、ジョーダンは大きな脚光を浴びた。史上最高との呼び声も高いスラムダンクコンテストで、ジョーダンはドミニク・ウィルキンズを倒して優勝。そして翌日、ジョーダンはオールスターゲームで40得点と爆発し、イースタン・カンファレンスを勝利に導いてMVPを受賞した。

それから35年、『ESPN』のマリカ・アンドリューズ記者によると、オールスターサタデーナイトのイベントで優勝し、同じ週末のオールスターゲームでMVPを受賞したのは、この時のジョーダンだけだった。

2024年のオールスターでそのジョーダンに並んだのがリラードだ。

デイミアン・リラードがNBAオールスターの歴史でマイケル・ジョーダンに並ぶ

この週末にリラードがまず輝いたのは、3ポイントコンテストで連覇を達成した時だ。

リラードは期待を裏切ることなく、トレイ・ヤングとカール・アンソニー・タウンズを倒し、2007年と2008年のジェイソン・カポノ以来となる3ポイントコンテストでの連覇を成し遂げた。

そして、一夜明けてもリラードの勢いは止まらなかった。

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2月18日(日本時間19日)のオールスターゲームで、リラードはハーフタイムまでに6本の3ポイントショットを沈め、イーストのチーム最多となる22得点を記録。数々のロゴスリーを含め、限界のないレンジからのショットを決め続け、ハーフコートからのショットも2本沈めている。

リラードは11本の3Pを成功させ、チーム最多の39得点をマーク。211-186でイーストがウェスタン・カンファレンスを下した勝利に貢献した。

インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンが選ばれなかったことで、地元のファンからのブーイングもあったが、リラードはオールスターMVPに選ばれ、コービー・ブライアント・トロフィーを獲得している。

インディアナのファンたちが気づいていなかったのは、自分たちの目の前で歴史がつくられたということだ。リラードはジョーダンに続き、オールスターサタデーナイトのイベントを制し、同じ週末のオールスターゲームでMVPを受賞したNBAの歴史で2人目の選手となった。

試合後、リラードは報道陣に「3ポイントコンテストに出ると分かって週末を迎え、『勝つために来たんだ』という感じだった。軽い気持ちで来たり、カッコつけるつもりはない。また優勝を目指す」と話している。

リラードは「初めてスターターとしてオールスターゲームに来て、かなりコートに立つことができると分かっていた。もうこの試合でもベテランだし、MVPを狙ってもおかしくないだろう?」と続けた。

「もう十分やってきているし、ショットが決まりだしたのを見て、狙ったんだ。考えていたことだよ。そういうつもりでこの週末を迎えた。そしてそれを成し遂げられたんだ」

そして、リラードはジョーダンと並ぶ歴史となった。

原文:How Damian Lillard joined Michael Jordan in history books with 2024 NBA All-Star Weekend performance(抄訳)
翻訳:坂東実藍