レギュラーシーズン終盤となり、今季のMVP争いは、フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードと、過去2年連続で受賞しているデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチの一騎打ちの様相を呈している。
『ESPN』の直近の投票では、790票対788票とわずかながらにエンビードが上回った。だが、1位票は42票対40票でヨキッチの方が多い。そのほかの1位票は、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが18票を獲得した。
エンビードは過去2年、ヨキッチの後塵を拝している。だが、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、今季こそエンビードがトロフィーを手にするタイミングと考えているようだ。
リラードは『The Dan Patrick Show』で「僕はエンビードを選ぶ。シーズンを通じて支配的だったと思うからね」と話した。
「彼のチームは勝っている。ここ2年のどちらかで彼が受賞してもおかしくなかったと思っているよ。でも、どちらもヨキッチが受賞した」
「それは彼が最も支配的な選手で、チームをけん引していたからだと思う。2年連続で受賞した選手に与え続けることはできないよ。特に、同じレベル、ひょっとしたらさらに高いレベルのパフォーマンスをしている選手がこうやっている時はね。それだけのレベルにありながら、彼はこの2年のどちらも受賞しなかった。そうあるべきじゃないと思う」
今季のエンビードはリーグトップの平均33.0得点をあげ、さらに平均10.2リバウンド、4.1アシスト、1.0スティール、1.7ブロック、フィールドゴール成功率54.4%、3ポイントショット成功率33.7%を記録している。
エンビードとヨキッチのMVP争いは激戦で、1980-1981シーズンにメディア投票が始まって以来、最も僅差のMVP争いとなるかもしれない。
1989-1990シーズンには、マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、チャールズ・バークリーの三つ巴の争いがあった。1位票が最も多かったのはバークリー(38)だが、受賞したのは1位票27票と2位票38票を獲得したジョンソンだった。
原文:Damian Lillard endorses 76ers big man Joel Embiid for MVP: 'He’s been dominant all season long'(抄訳)