守備が改善のセルティックス、ラプターズに勝利

2020-08-08
読了時間 約2分

8月4日(日本時間5日)のマイアミ・ヒート戦で敗れてから、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムは、あるスタッツに懸念を抱いていた。NBAバブルでの最初の3試合で、セルティックスはディフェンシブ・レーティングが22チームのうち下から2番目だったのだ。

これは変えなければいけない。すぐに変えなければいけない。彼はそう考えた。

7日(同8日)夜、テイタムは「僕たちにとっては受け入れられないことだった」と話している。

「このチームには優れたディフェンダーたちがいる。そして僕たちは集団として、僕たちのアイデンティティー、自分たちがどうありたいか、そこにもっと誇りを持たなければいけない」。

セルティックスは守備面でまったく異なるチームとなった。

5日(同6日)にブルックリン・ネッツを149-115で下し、7日(同8日)はディフェンディングチャンピオンのトロント・ラプターズに122-100で勝利した。第1クォーターから第3Qまでの守備は、シーズン全体を通じて最も見事だった。

ラプターズは28戦24勝と、NBAで最も好調だったチームだ。バブルでの3試合もすべて勝利していた。だが、セルティックスの守備のプレッシャーには準備できていなかった。

セルティックスは試合開始から最初の6分で12-2とリードし、それから追いかけることはなかった。

11得点、11リバウンドでダブルダブルを達成したダニエル・タイスは「最初の1秒から僕らは守った」と話している。

「彼らに簡単なレイアップやオープンなショットを許さなかった。すべての試合で僕らはこういうプレイをしなければいけない」。

第1Qのセルティックスはラプターズに14得点しか許さなかった。1クォーターでの失点としては今季最少タイ。前半終了時で52-37、これも今季最少タイの失点だ。第3Q途中には最大40点差をつけ、91-57で第4Qを迎えた。

繰り返すが、相手はディフェンディングチャンピオンだ。

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ブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチは「プレイする準備ができていたことが何よりだったと思う」と話した。

「水曜の試合は本当に守ることができた。今日もそれを続けられたと思う。我々は集中しなければいけない。良いチームでいるチャンスを得るために、うまく守備をしなければいけない」。

それはすべて努力から始まる。そして、守備の努力を最も反映するひとつが、トランジションでのチームのパフォーマンスだ。

ラプターズのようなラン&ガンのチームとの対戦では、トランジションの守備が非常に重要となる。この日の試合まで、ラプターズの速攻からの得点は1試合平均で19.2得点とリーグ最多。それでも、セルティックスはうまく彼らを抑え、トランジションで19-13とラプターズを上回った。

テイタムは「彼らのアイデンティティーのひとつだ。いかに早くボールを前に運べるかだね」と述べ、カイル・ラウリーとフレッド・バンブリート、ラプターズのバックコートコンビの速さを指摘している。

「ボールをプッシュする彼らのやり方は間違いなくすごい。彼らと対戦する時に心配しなければいけないことだ。彼らはボールを運ぶのが最も優れたチームのひとつだからね」。

バブルでの最初の数試合で、守備のトランジションはセルティックスが改善しなければいけない点だった。その点でスイッチを入れることができたようだ。リーグで最も攻撃が速いチームのひとつを相手に、セルティックスはそれを示した。

テイタムは「今日は正しい方向に一歩前進できた」と述べている。

「僕らは本来の自分たち、普段の守り方を取り戻し続けなければいけない」。

それができれば、セルティックスは来週からのプレイオフで侮れない存在となるはずだ。

原文:C’s Defense Back on Track Following Blowout Win Over Toronto by Taylor Snow/Celtics.com(抄訳)​


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