なぜクリス・ポールはウォリアーズでベンチスタートに? NBAキャリアで初めて先発外れる

2023-10-30
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

19年目のシーズン開幕から3試合目で、ゴールデンステイト・ウォリアーズのクリス・ポールはNBAキャリアで初の経験をすることになった。

NBAでの1366試合目にして、ポールは初めてベンチスタートとなったのだ。オフシーズンにウォリアーズがポールを獲得して以降、スティーブ・カー・ヘッドコーチがベンチスタートとする可能性を指摘する声があった。

ポールは今季開幕からの2試合で先発出場。平均33.5分間のプレイで12.0得点、10.5アシスト、4.0リバウンド、2.5スティールを記録していた。

38歳ながらシーズン出だしのパフォーマンスが良かったポールは、なぜベンチスタートになったのか。その根拠を分析する。

なぜクリス・ポールはウォリアーズでベンチスタートに?

ポールがベンチスタートになったのは、ドレイモンド・グリーンの戦列復帰のタイミングと一致している。トレーニングキャンプを前に足首挫傷を負ったグリーンは、すべてのプレシーズン戦と、レギュラーシーズン開幕からの2試合を欠場していた。

グリーンが復帰したことで、ウォリアーズはポールをベンチスタートにすることを決断した。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、そしてグリーンのスターティングラインナップにするということだ。

ウォリアーズはグリーンの復帰を円滑に進めるべく、カリーとグリーンの両選手がスターティングユニットでプレイメークの役割をこなせるようにする、明らかにフィットしたやり方を選んだ。

Scroll to Continue with Content

ウォリアーズのスター選手たちの年齢を考えると、ポールの役割はスターターとリザーブを行ったり来たりするものになる可能性もある。グリーンの負傷でポールが先発出場したのと同じように、35歳のカリーや33歳のトンプソンが休養する試合では、ポールがスターティングラインナップに戻るかもしれない。

ポールが十分な試合数に出場し、大半でリザーブ選手としての役割を担えば、すぐにシックスマン賞の候補となるはずだ。

クリス・ポールが過去にベンチスタートだったことは?

ポールはレギュラーシーズンの1216試合、プレイオフの249試合と、NBAキャリアを通じてこれまで全試合で先発出場してきた。

ただ、NBAキャリアでベンチスタートだったことはないが、バスケットボール選手としてベンチでティップオフを迎えたことがないわけではない。

サクラメント・キングスとのプレシーズン戦でも、ポールはベンチから途中出場し、30分間のプレイで13得点、9アシスト、6リバウンドを記録した。

また、「リディームチーム」と呼ばれた2008年北京オリンピックのアメリカ代表でも、ポールは全8試合でベンチスタートしている。同大会では多くのスーパースターたちと一緒にシックスマンの役割で活躍した。

原文:Why is Chris Paul coming off Warriors bench? Guard moves from starter to reserve for first time in NBA career(抄訳)