クリス・ポールがトレード報道に言及 「僕も驚いた」

2023-06-20
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(NBAE via Getty Images)

6月18日(日本時間19日)、NBA業界を揺るがす報道が浮上した。フェニックス・サンズとワシントン・ウィザーズが、ブラッドリー・ビールとクリス・ポールを中心とするトレードを行うと伝えられている。関係者である選手自身もほかの人々同様に驚いたのは、NBAのトレードでよくあることだ。

自身に関するトレードの報道が浮上してすぐ、ポールはテレビ番組『Good Morning America』に出演した。今後出版される本のリリースについて話すためだったが、まずトレードの話題となるのは不可避だった。

トレードを知って驚いたという番組の司会者マイケル・ストラハンに対し、ポールは「僕も驚いたよ」と述べている。

ポールは「昨日、ここに来る飛行機の中で知ったんだ」と続けた。

「このリーグでは、どんなことも起こり得る。だから、次にどうなるかを見るしかない」

出演後、ポールは『New York Times』のSopan Deb記者のインタビューで、14歳の息子から聞いてトレードのことを知ったと明かしている。

ポールは「(ニュースが)出て、息子から連絡があった時に、マットとアイザイアは別々の方向に進みたかったんだと分かった」と述べた。マットはサンズのオーナーであるマット・イシュビアだ。アイザイアは、殿堂入りしているアイザイア・トーマス。球団で正式な役職には就いていない。

また、ポールは17日(同18日)にサンズの社長兼ゼネラルマネジャーであるジェームズ・ジョーンズと話したが、これだけの規模のトレードの動きがあるとは示唆されなかったと明かしている。

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今回のトレードは、NBAではどんなことも起こり得るのだと改めて思い起こさせた。

トレード報道が浮上する前に当初伝えられていたのは、サンズがデビン・ブッカー、ケビン・デュラント、ディアンドレ・エイトンを中心としたチームづくりのために財政的な柔軟性を確保すべく、ポール放出の選択肢を検討中というものだった。

事態が変わったのは、ビールがワシントン・ウィザーズからの移籍を求めていると明らかになった時だ。これがトレードへの道を切り開き、ポールをワシントンへと向かわせることになったのである。

ただ、次にどうなるかはまた別の話だ。

ESPN』のボビー・マークス記者によると、保証されているポールの来季のサラリーは、トレードの成立に役立つように、1580万ドル(約22億1200万円/1ドル=142円換算)から2500万ドル(約35億円)に増えるという。

そこからウィザーズは別のチームを絡めるか、今オフシーズンでポールがフリーエージェントになるように選手と合意する可能性がある。トレード報道が浮上し、ポールはロサンゼルス・クリッパーズ移籍の可能性が伝えられた。ロサンゼルス・レイカーズも移籍先候補と見られている。

38歳のポールは2022-2023シーズン、59試合に出場し、平均13.9得点、8.9アシスト、4.3リバウンドを記録した。ハムストリングの負傷により、NBAプレイオフ2023最後の3試合を欠場している。

原文:Chris Paul reacts after being traded for Bradley Beal in reported Suns-Wizards deal: 'I was surprised too'(抄訳)