【NBAトレード評価】ポールとプールをトレードしたウォリアーズとウィザーズをどう見るか

2023-06-22
読了時間 約2分
(Getty Images)

6月19日(日本時間20日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのマイク・ダンリービーJr.GMは、ジョーダン・プールを「少なくともあと4年」とどめる計画だと話した。だが、実際には4日ももたなかったようだ。

複数の報道によると、ウォリアーズはクリス・ポールと引き換えに、プールやライアン・ロリンズ、ドラフト指名権をワシントン・ウィザーズにトレードするという。NBAドラフト2023の直前でのトレードで、リーグを巡るこの24時間の混乱に拍車をかけた。

この取引でより多くを得られたのは、ウォリアーズなのか、ウィザーズなのか。『スポーティングニュース』による評価は以下のとおりだ。

クリス・ポールとジョーダン・プールのトレード内容

ウォリアーズ獲得

  • クリス・ポール

ウィザーズ獲得

  • ジョーダン・プール
  • ライアン・ロリンズ
  • 2030年ドラフト1巡目指名権
  • 2027年ドラフト2巡目指名権

ウォリアーズの評価

ウォリアーズは本当にプールを取り除きたかったのだ。

4年の大型契約から1年も経たずして、ウォリアーズはプールをもう1シーズン残すより、将来の資産をつけてまで放出するほうが良いと判断したのだ。

Bleacher Report』のクリス・ヘインズ記者は、ウォリアーズはポールをウェイブ(保有権放棄)しないと伝えた。彼らはポールのことを、再び優勝を目指すグループの重要な一員として見ている。ステフィン・カリーに残された全盛期を最大限に生かしたいと望んでいるのは明らかだ。ポールはタイトルを狙うために残された時間は少ないと理解している。このグループと競っていくことに飢えていくだろう。

ポールはボールを持った時の安定感でプールをはるかに上回る。ピック&ロールで「ポイントゴッド」の魔法を使うことができるだろう。ドレイモンド・グリーンがスクリーンをかけ、シューターがフロアを広げる様子を想像してほしい。守るのは大変だろう。また、ウォリアーズがボールを持った際に緩くなりすぎた際、ポールは全員を落ち着かせることができる。

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ただ、5月で38歳になったポールにシーズンを通じて頼るのは極めてリスキーだ。2022-2023シーズンのポールはフェニックス・サンズで平均13.9得点、8.9アシストを記録したが、レギュラーシーズンの出場は59試合。デンバー・ナゲッツとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル最後の4試合を欠場した。

ウォリアーズはトレーニングスタッフを信頼し、ポールを健康に保って、再び最悪のタイミングで負傷するのを回避できると考えているかもしれない。だが、その賭けが報われない可能性もある。

評価:C+

ウィザーズの評価

ウォリアーズはポールをチームに残すことを望んでいないようだった。それだけに、引き換えにポテンシャルのある24歳のガードと複数のドラフト指名権を獲得したのは良いビジネスだ。

確かに、プールの2022-23シーズンは芳しいものではなかった。グリーンの恥ずべきパンチに見舞われたことから始まり、西地区準決勝では平均8.3得点、フィールドゴール成功率34.5%にとどまっている。素晴らしい出来とは言えないだろう。

しかし、プールはまだ非常に若い。重圧から解放される環境で成長するより良いチャンスとなるかもしれないのだ。ウィザーズはブラッドリー・ビールとクリスタプス・ポルジンギスをトレードで放出する。再建モードにあるのは明らかだ。

そして、たとえプールがウィザーズで支柱になれなくても、フロントオフィスは常にさらなるトレードを模索できる可能性がある。

評価:B

原文:Chris Paul-Jordan Poole trade grades: Warriors, Wizards swap guards in NBA Draft-day deal(抄訳)