ビクター・ウェンバンヤマら若手との新たな挑戦に意気込むクリス・ポール 「でも彼らから学べるのもうれしい」

2024-07-10
読了時間 約2分
(NBA Entertainment)

クリス・ポールは7月9日(日本時間10日)、フリーエージェントにおいてビクター・ウェンバンヤマがサンアントニオを「傷つけることがないのは確か」だと話した。20歳のフランス人以上に「試合後にリーグの誰もが話題にするような選手はおそらくいない」と述べている。

その39歳のポールが願うのは、ウェンバンヤマとともに、サンアントニオ・スパーズ復活の可能性を巡る議論を生むような存在となることだ。オールスター選出12回のポールは7日(同8日)、正式にスパーズと1年契約を結んだ。昨季の平均年齢23.52歳とリーグ最年少だったチームをけん引するベテランのひとりとなる。

ポールとハリソン・バーンズは8日(同9日)にサンアントニオに向かい、9日(同10日)にウェイトトレーニングセッションに参加。それから報道陣対応をした。

ポールは「あれをする、これをすると言うためにここに来たんじゃない」と話している。

「みんなで団結し、自分たちの目標を理解して、そのためにお互いを助けようとしなければいけないと思う。僕の目標はいつもひとつだけで、それはすべての試合に勝つことだ。どうしようもないことをして笑っているだけなら、プレイすべきではないと思う」

歴代3位となる通算1万1894アシストを記録しているポールは、今オフシーズンでスパーズが最も必要としていたことに合う選手だ。チームはドラフトで将来的なポイントガードになるかもしれないステフォン・キャッスルを全体4位で指名した。だが、ポールはそのキャッスルの準備が整うまでの橋渡し役として、そしてウェンバンヤマにとってのファシリテイターとなるかもしれない。その豊富なベテランの知識を、若いスパーズは吸収できる。

ポールはNBAでの19年ですでに同様の役割を若いチームで担ってきた。シェイ・ギルジャス・アレクサンダー擁するオクラホマシティ・サンダー(2019-2020シーズン)や、デビン・ブッカーとミケル・ブリッジズがいたフェニックス・サンズ(2020~23年)などだ。ポールは彼らから同じように多くを学んだとも話した。

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だからこそ、ポールはサンアントニオで同じようなシナリオを思い描いている。ウェンバンヤマ、デビン・バセル、ジェレミー・ソーハン、キャッスルは、いずれも23歳以下だ。

ポールは「いつもそういった責任を真剣に受け止めてきた」と話している。

「ただ、自分はバスケットボールをしに来たのだということも理解している。僕はコーチじゃないんだ。だから、学ぶべきこともある。仕事をしながら得た知識はたくさんあるよ。でも、僕は彼らからも学ぼうとする。もっと若いチームでやったこともあって、こういう選手たちと自分が知っていること、彼らが知りたがっていることを共有するのはうれしい。でも、彼らから学ぶのもうれしいんだ」

また、ポールはグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチと互いに称賛する関係であることが、スパーズ加入の決断に一役買ったとも述べている。

ポポビッチHCはポールに「来て、君らしくいてほしい」と話し、これにベテランは「自分が望まれていると感じる」という。

ポールは「よく『彼は家の近くにいたいんだ』と言われるね」と話した。

「妻はここにいる。子どもたちはロサンゼルスに戻った。シーズン中もそのままだ。僕はバスケットボールが大好きで、家の近くにいることもできたけど、プレイできないと幸せじゃないんだ。だから、この機会が訪れ、家族と離れることになっても僕はとにかくプレイしたいのだと家族は分かってくれている。何よりもプレイしたい。だから感謝している。ここにいられることにもっと感謝しているんだ」

原文:Chris Paul excited for new chapter in San Antonio alongside Victor Wembanyama(抄訳)
翻訳:坂東実藍