2022-2023シーズンを全休したオクラホマシティ・サンダーのチェット・ホルムグレンが、コートに戻ってきた。7月3日(日本時間4日)、ソルトレイクシティ・サマーリーグの試合に出場している。
NBAドラフト2022で全体2位指名されながら、右足のリスフラン関節損傷のために手術を受けて全休したホルムグレンは、サンダーが95-85で勝利したユタ・ジャズ戦に出場。調子を出すまでに少し時間を要したが、新シーズンでサンダーが期待できることを垣間見せた。4ブロックを記録し、守備でのインパクトを存分に示している。
第2クォーターに見せた両手でのブロックほど、ソルトレイクシティの観客を沸かせた場面はなかっただろう。
試合後、ホルムグレンは「コートに立ち、アグレッシブにやりたかった。それができたと思う」と話している。
リム付近でのホルムグレンの存在感は、試合を通じてジャズを苦しめた。7フィート1インチ(約216センチ)のホルムグレンはペイントをパトロールし、インサイドにアタックしようとする者すべてに自信をもって立ち向かった。
ホルムグレンは29分間のプレイでフィールドゴール14本中6本成功の15得点を、9リバウンド、2アシスト、4ブロックを記録している。
さらに心強いのは、何度かが激しい転倒があったにもかかわらず、健康面で問題がなかったことだ。ホルムグレンは明らかに以前よりも大きくなってサマーリーグを迎えた。筋肉を13ポンド(約6キロ)増し、現在208ポンド(約94キロ)と報じられている。
序盤こそ想定されたようにさびつきもうかがえたが、ゴンザガ大学出身のホルムグレンは長時間をかけることなく、存在感を発揮していった。
ホルムグレンは「また実際の試合に出られるというだけで素晴らしいよ」と話している。
「この11か月とかは、本当に自分との闘いだった。とにかく踏みとどまった。すべてに完璧に従って、それが報われたと感じているよ」
「コートに戻り、ミスをしたり、そこから学んだり、良いプレイをし、そこから学び、みんなと競って、楽しむことができたのは素晴らしい」
巨躯のホルムグレンは、インサイドでの守備でサンダーに足りなかったものだけでなく、リバウンドを拾い、ボールを運べる力を生かすことで、攻撃でもまったく異なる展望をもたらすだろう。
2022-2023シーズンのサンダーは、リバウンドで14位、ブロックで22位という成績だった。新シーズンでホルムグレンがチームにもたらすインパクトは容易に想像できる。
サンダーは7月5日(同6日)にサマーリーグでメンフィス・グリズリーズと対戦する。
原文:Chet Holmgren shakes off rust, gives glimpse of Thunder's defensive potential in Summer League(抄訳)