ニューヨーク・ニックスは、スターガードのジェイレン・ブランソンの活躍でイースタン・カンファレンス・セミファイナル進出を果たした。
フィラデルフィア・76ersとのプレイオフ・ファーストラウンドでは、これまでないほど、大事なタイミングにおけるブランソンの冷静さが際立った。最初の2試合はフィールドゴール54本中16本成功とスロースタートだったが、それでもチームが2連勝を飾ると、ブランソンはそこから活躍している。
ブランソンはシリーズ最後の3試合連続で40得点超を記録した。第4戦ではニックスのプレイオフ球団記録となる47得点をあげ、勝利に貢献したのだ。
そして第6戦、27歳のブランソンは41得点、12アシストを記録した。勝負どころの第4クォーターに14得点をあげ、シリーズを締めくくっている。
ブランソンの活躍に、殿堂入りしているチャールズ・バークリーが、『Inside the NBA』で大きな賛辞を寄せた。
バークリーは「我々は何かを目撃している。ブランソンは歴代最高のフリーエージェントのひとりだ」と話している。
「彼はレブロン(ジェームズ)じゃない。コービー(ブライアント)でも、ケビン・デュラントでもない。彼らは歴代有数だ。だが…保証しよう。ニックスは彼と契約した時に、これほど良い選手になるとは思っていなかっただろうね!」
「彼は素晴らしいよ」
ブランソンは2022年のオフシーズンにニックスと4年1億400万ドル(約159億1200万円/1ドル=153円換算)の契約を結んだ。ニックスが払いすぎたという意見が大半だった。
多くの人が、ブランソンは勝利を手にするチームのベストプレイヤーになれると思わなかったのだ。ニックスはさらなるビッグスターのためにサラリーキャップを節約すべきだったと考えた。だが振り返ってみると、ニックスにとってお買い得だったことは否めない。
2シーズンでブランソンは正真正銘のオールスター選手となり、ニックスを東地区第2シードに導いた。ナンバーワンオプションとして、すでにプレイオフのシリーズを2つ勝っている。現在の彼のプレイレベルから、ニックスは東地区を勝ち上がる正当な脅威と見られている。
ブランソンはファーストラウンドで平均35.5得点、9.0アシストを記録した。ターンオーバーは1試合平均2.8にとどめている。
原文:Charles Barkley praises Knicks star Jalen Brunson: 'One of the best free agent signings of all time'(抄訳)
翻訳:坂東実藍