クリーブランド・キャバリアーズのマックス・ストゥルースが、2月27日(日本時間28日)にオハイオ州クリーブランドのロケット・モーゲージ・フィールドハウスで行われたダラス・マーベリックス戦で歴史的なショットを決めた。
残り2.1秒でビハインドを背負ったキャバリアーズは、タイムアウトを使いきっていた。だが、エバン・モーブリーからパスを受けたストゥルースが、残り1.2秒で自陣から59フィート(約18メートル)のショットを決めたのだ。キャバリアーズは121-119でマーベリックスに勝利した。
『ESPN Stats & Info』によると、ストゥルースのショットは、3ポイントショットが導入されて以降の歴史で2番目の長距離からの決勝点だ。
マックス・ストゥルースの劇的ブザービーターショットに至るまで
試合は各クォーター終了時の点差が5点以内という接戦のまま終盤を迎えた。キャバリアーズは残り1分52秒にドノバン・ミッチェルの3Pで2点をリード。同45.1秒にタイスコアとされるも、同29.1秒に再びミッチェルが3Pを沈めて3点差とする。
わずか6秒後にカイリー・アービングのジャンプショットで1点差とされたものの、ポゼッションを手にしたキャバリアーズだが、同8.1秒にモーブリーのターンオーバーからマーベリックスにボールを渡してしまう。
ミッチェルをベンチに下げ、守備的なラインナップとしたキャバリアーズだが、残り2.1秒にPJ・ワシントンのレイアップで逆転を許す。この状況で、第4Qにそれまで12得点をあげていたストゥルースが前述のショットを決めたのだ。
ストゥルースは「今はまだ受け止めることさえできない。何が起きたかすら分からない。でも、勝ててとにかくうれしいよ。それだけだ」と話した。
キャバリアーズは残り3分57秒にゲーム最多タイとなる10点差をつけられたが、同3分42秒、同3分36秒、同2分57秒、同2分35秒と、ストゥルースの4本連続の3Pで1点ビハインドとしていた。
そしてストゥルースにとってこのクォーター5本目の3Pが、劇的な決勝点となったのだ。
ストゥルースは26分間の出場で3P10本中7本成功を含むフィールドゴール12本中7本成功の21得点、4リバウンド、4アシスト、2ブロックを記録した。21得点はキャバリアーズでミッチェルの31得点に続くチーム2位の数字だ。
今季のストゥルースは平均32.2分間の出場で12.1得点、4.8リバウンド、3.8アシストを記録している。
劇的ブザービーターへのリアクション
ストゥルースの見事なショットには、多くの反応が示された。例えば、クリーブランド地区出身で、スーパーボウルを制してNFL優勝を飾ったばかりのトラビス・ケルシーや、カンザスシティ・チーフスのチームメイトであるパトリック・マホームズだ。
※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。
翻訳:坂東実藍
編集:スポーティングニュース日本版編集部