デマー・デローザンのクラッチでの活躍により、今季のシカゴ・ブルズはNBAランキングを上昇中だ。12月2日(日本時間3日)にマディソン・スクエア・ガーデンで行われたニューヨーク・ニックス戦で、ブルズは119-115で勝利を収め、現在の戦績を15勝8敗としている。
これで、ブルズはアウェイの試合では8勝4敗となった。
デローザンが第4クォーターだけで18得点、合計34得点の活躍を見せてニックスの猛烈な追い上げを制し、今季7回目となる30点ゲームを披露した。
このチームのロスターと、そのフィットについて人々が抱いていた疑問は、これで解消されただろう。
サンアントニオ・スパーズでの3シーズン、デローザンはトロント・ラプターズでオールスターに選ばれたときほどのパフォーマンスを発揮することはなかった。しかし、ブルズでの最初のシーズンでは、チームが最も必要とするときにステップアップし、第4Qの得点でNBAをリードするなど、活力を取り戻しているように見える。
現在デローザンは、22試合の第4Qで165得点、1試合平均で7.5得点を記録し、しかもフィールドゴール成功率は50%を超えている。
NBA 第4Qの得点リーダー
選手 | 総得点 | FG成功率(%) | 3P成功率(%) |
デマー・デローザン | 165 | 52.8 | 45.5 |
ジェイソン・テイタム | 143 | 38.9 | 39.5 |
ザック・ラビーン | 142 | 48.9 | 40.6 |
ヤニス・アデトクンボ | 132 | 54.9 | 23.5 |
ポール・ジョージ | 120 | 40.2 | 33.3 |
バックコートのパートナーであるザック・ラビーンが3ポイントショットを得意とする一方で、デローザンはミドルレンジでのプルアップやパンプフェイクなど、昔ながらのゲームで自分のショットを生み出す。
ビリー・ドノバン・ヘッドコーチは、「デマーは、キャリア全体を通して、スペースと自由を与えれば素晴らしいクロージングをする選手だ」とニックス戦後に話している。
「デマーの決して動じないその存在感が、我々のチームの助けになっているんだ」。
ブルズがニックスの反撃に耐えるなか、試合残り20秒でデローザンがステップスルー・レイアップを決め、勝利を決定づけた。
「あの得点が自分たちの勝利を決定づけた瞬間だった」とデローザンは言う。
「大きなリードを許してしまったが、それを取り戻せたのは大きかった」。
数字の上では、今、デローザンはNBAで最もクラッチ力のある選手になっているようだ。
原文:Bulls' DeMar DeRozan's fourth quarters are the best in the NBA by Nick Metallinos (抄訳)