4月14日(日本時間15日)に行われたシカゴ・ブルズとマイアミ・ヒートによるプレイイン・トーナメントを経て、イースタン・カンファレンスはプレイオフの組み合わせが決まった。
ブルズに勝利したヒートは、プレイオフ・ファーストラウンドでミルウォーキー・バックスと対戦する。レギュラーシーズンを58勝24敗で終えたバックスは、リーグトップの成績を残したチームだ。ヒートは大変な仕事が待っているだろう。
第1シードと第8シードが激突するこのカードで、番狂わせの可能性はあるのか。『スポーティングニュース』が、16日(同17日)から始まるバックスとヒートによるプレイオフの前に必要なすべてを紹介する。
バックス対ヒート、2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績
- 2023年1月12日: ヒート 108-102 バックス
- 2023年1月14日: ヒート 111-95 バックス
- 2023年2月4日: バックス 123-115 ヒート
- 2023年2月24日: バックス 128-99 ヒート
レギュラーシーズンでの対戦は2勝2敗と五分。バックスは最初の2試合でヤニス・アデトクンボとクリス・ミドルトンが不在だった。アデトクンボは最後の対戦でも開始6分で負傷退場している。
バックス対ヒートの注目ポイント:バックスの守備に対するヒートの攻撃
ブルズとのプレイイン・トーナメントは厳しい試合となった。ヒートは勝つことができたが、フィールドゴール成功率はわずか41%。そしてこの試合だけのことではない。レギュラーシーズンのヒートは攻撃でボトム10のチームだった。
そのヒートが対戦するのは、守備でNBA有数のチームだ。ドリュー・ホリデーとジェボン・カーターは絶えずボールハンドラーにプレッシャーをかけ、アデトクンボはいつも自分がトップの捕食者らしく隙をうかがっている。そしてブルック・ロペスは年間最優秀守備選手のファイナリストにノミネートされた選手だ。
先月、アデトクンボは「守備で最高のチームにならなければいけない。ベストじゃないにしても、上位のチームにならなければ」と話している。
「優勝し、自分たちのベストだったのは、守備ができていたシーズンだ。このリーグには才能ある選手がそろっている。点の取り合いはダメだ。守らなければいけない」
「僕たちには動ける選手たちがいる。ブロックができる選手たちもいる。それぞれプライドを持ち、相手と対峙し続けられる選手たちがね。得点をあげられない日もある。でも常に守備があると自信を持てるようじゃないと。常にそれをあてにできるようにね。そしてそこから攻撃を築いていけることもあるんだ」
もちろん、アデトクンボをスローダウンさせようとするのは、リーグのどのチームにとっても問題だ。だが、ヒートにとってより大きな問題は、競争力を保つために十分な得点をあげていけるかということだろう。
バックス対ヒートの予想
大方の予想に反して逆張りするのは面白いが、バックスがヒートを倒すのに苦しむシナリオを思い描くのは難しい。
バックスにはこのシリーズ最高の選手がおり、才能あるロスターは層も厚い。ヒートが乗り越えようとするには手に負えないだろう。
原文:Bucks vs. Heat preview, odds, prediction, key storyline, schedule for 2023 NBA Playoffs series(抄訳)