レブロン&ブロニーのジェームズ親子を獲得できるチームは? 2024年ドラフトの指名権状況

2023-06-26
読了時間 約3分
(Getty Images)

NBAドラフト2023が終わり、すでに注目は来年の6月へと向かう。

レブロン・ジェームズの息子ブロニーは、彼自身の才能と、「同期」のレベルから、2024年のドラフトでロッタリーピックになることが予想されている。

だが、ブロニーをさらにドラフト注目株とするのが、父レブロンと同じチームに加わる可能性だ。

レブロン・ジェームズは2023-2024シーズン終了後、無制限フリーエージェントになる可能性がある。ブロニーとレブロンが同じチームになれば、NBA界のケン・グリフィー親子のようだ。

ブロニーとレブロンの両選手が同じチームでシーズンを戦う可能性は、2024年のドラフトにおけるロッタリーピックの価値を大きく高めるはずだ。ここでは、どのチームに指名権があるかや父レブロンの契約状況、南カリフォルニア大学(USC)のロスターが及ぼし得る影響などを見てみよう。

レブロン・ジェームズの契約

レブロン・ジェームズはブロニーがNBA入りするタイミングに合わせ、2024年夏にFAになれるように直近の契約を結んだ。2024-2025シーズンは5140万ドル(約73億5020万円/1ドル=143円換算)のプレイヤーオプションで、ロサンゼルス・レイカーズにとどまることができるが、オプションを破棄すれば無制限FAとなり、どのチームにも加われるようになる。

2022年のオールスター期間中、レブロンはブロニーと一緒にプレイしたいという強い希望を表した。

レブロンは『The Athletic』で「最後の年は息子と一緒にプレイするかもしれない」と話している。

「ブロニーがどこに行こうと、そこが、自分がいる場所だ。息子と1年一緒にプレイするために、必要なことは何でもするよ。その時に大事なのはお金じゃない」

本当にお金のことを脇に置いておくのであれば、理論上、レブロンはブロニーをドラフト指名したチームとベテランの最低契約を結び、リーグの全30チームのいずれにも加わることができる。

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NBA各チームの2024年ドラフト指名権

ブロニーというロッタリーピック級のタレントと、レブロンのようないまだエリート級の選手を獲得できるとなれば、どのチームもよだれが出るほど欲しがり、将来を見据えるはずだ。

現時点でブロニーを指名する候補から完全に外れるのが、2024年の1巡目指名権を持たないロサンゼルス・クリッパーズとブルックリン・ネッツだ。レイカーズも指名権がないかもしれない。

それ以外の27チームには、指名権のプロテクト次第ではあるが、少なくともドラフトでブロニーを指名する可能性がある。

RealGM』によると、2024年ドラフトの各チームの指名権状況は以下のとおりだ。

チーム 1巡目指名権
アトランタ・ホークス 元来の指名権、15~30位ならキングスから
ボストン・セルティックス 元来の指名権
ブルックリン・ネッツ なし
シャーロット・ホーネッツ 1~14位なら元来の指名権、15~30位ならスパーズへ
シカゴ・ブルズ 元来の指名権、15~30位ならブレイザーズから
クリーブランド・キャバリアーズ 元来の指名権
ダラス・マーベリックス 1~10位なら元来の指名権、11~30位ならニックスへ
デンバー・ナゲッツ 元来の指名権
デトロイト・ピストンズ 1~18位なら元来の指名権、19~30位ならニックスへ
ゴールデンステイト・ウォリアーズ 1~4位なら元来の指名権、5~30位ならグリズリーズへ
ヒューストン・ロケッツ 1~4位なら元来の指名権、5~30位ならサンダーへネッツの指名権
インディアナ・ペイサーズ 元来の指名権
ロサンゼルス・クリッパーズ なし
ロサンゼルス・レイカーズ ペリカンズに24年か25年の指名権を得るオプション
メンフィス・グリズリーズ 元来の指名権、5~30位ならウォリアーズから
マイアミ・ヒート 元来の指名権
ミルウォーキー・バックス 元来の指名権かペリカンズ
ミネソタ・ティンバーウルブズ 元来の指名権
ニューオーリンズ・ペリカンズ 元来の指名権ないしバックスとの指名交換、ペリカンズが選ばなければレイカーズへ
ニューヨーク・ニックス 元来の指名権、11~30位ならマーベリックスから、19~30位ならピストンズから、13~30位ならウィザーズ
オクラホマシティ・サンダー 元来の指名権、5~30位ならロケッツから、クリッパーズから、11~30位ならジャズから
オーランド・マジック 元来の指名権
フィラデルフィア・76ers 元来の指名権
フェニックス・サンズ 元来の指名権
ポートランド・トレイルブレイザーズ 1~14位なら元来の指名権、15~30位ならブルズへ
サクラメント・キングス 1~14位なら元来の指名権、15~30位ならホークスへ
サンアントニオ・スパーズ 元来の指名権、1530位ならホーネッツから、7~30位ならラプターズから
トロント・ラプターズ 1~6位なら元来の指名権、7~30位ならスパーズから
ユタ・ジャズ 1~10位なら元来の指名権、11~30位ならサンダーへ
ワシントン・ウィザーズ 1~12位なら元来の指名権、13~30位ならニックスへ

ブロニー指名とレブロン獲得の最有力候補は?

各チームがどのようにシーズンを終える展望かに基づけば、ブロニー争奪戦で最もチャンスがあるのはオクラホマシティ・サンダーだ。ロッタリーピックが3つで、1巡目指名権は合計4つある。

ほかに複数の指名権を持つのが、元来の指名権に加え、7位から30位までならトロント・ラプターズの指名権を得られるサンアントニオ・スパーズだ。

ほかにも、シャーロット・ホーネッツ、シカゴ・ブルズ、ニューヨーク・ニックス、ダラス・マーベリックス、デトロイト・ピストンズ、インディアナ・ペイサーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、オーランド・マジック、ポートランド・トレイルブレイザーズ、ワシントン・ウィザーズに、ロッタリーピックを得る現実的な可能性がある。

もちろん、ブロニーが本当に1巡目指名を予想される有望株に成長できるかは、2023年組で全米22位にランクされているブロニーがUSCでどのようなプレイを見せていくかによるだろう。USCには全米トップクラスと評される同じガードのIsaiah Collierや、昨季の同大で得点王だった5年目のBoogie Ellisがいる。ブロニーが最初から攻撃のトップオプションとなる状況ではない。

シーズンが進むにつれ、ブロニー争奪戦はさらに魅力的になっていくだろう。本当にレブロンが真剣に息子と一緒にプレイするつもりなら、ドラフトでブロニーを指名できるのはどのチームになるのか、競争は激しくなるはずだ。

原文:Bronny and LeBron James on the same NBA roster: Tracking 2024 draft picks to identify teams with best odds(抄訳)