NBAドラフト2024まで1週間となり、ブロニー・ジェームズのエージェントであるリッチ・ポールが現状についてアップデートした。
ポールは、できるだけ早くに指名されようとすること以上に、ブロニーにとってフィットする状況を優先すると強調した。ポールは3月に『ESPN』で「若手については、ギャンブルさせるより、適切なチームにおいて適切な状況下で成長できることを重視する」と話している。
また、ポールはブロニーが2ウェイ契約を結ぶことはないとし、一部のチームを候補から外している。NBAドラフトコンバイン後、ポールは『Bleacher Report』のクリス・ヘインズ記者に「各チームは分かっている。それはやらない」と述べていた。
ドラフトが近づく中で、ポールはブロニーがドラフト前のワークアウトを制限している理由に触れ、父レブロンとの「パッケージ取引」という考え方に終止符を打っている。
NBAドラフト2024を前にブロニー・ジェームズについて代理人が言及
ESPNのインタビューで、ポールはブロニーが特別待遇を受けていないと明確にした。
ポールは「目新しいことじゃない。目標は選手を評価するチームを見つけ、選手がそこにたどり着けるように後押しすることだ。大事なのは背景を理解し、ずっとその戦略だったと理解することだ。特にブロニーのような成長を必要とする私のクライアントの多くはずっとそうだった」と話している。
ポールには2ウェイ契約を結ばずに選手を希望のチームに導いてきた過去がある。2019年のテイレン・ホートン・タッカーのロサンゼルス・レイカーズ入り(全体46位)、2021年のブランドン・ボストンJr.のロサンゼルス・クリッパーズ入り(全体51位)、2023年のクリス・リビングストンのミルウォーキー・バックス入り(全体58位)などだ。
これらの3選手はいずれも2巡目指名ながら保証つき契約を結んでいる。
ポールは「ブロニーの名前が『チャールズ・ヤコブセン』でも、私のクライアントなら、私は同じことをする。本当に関心あるチームを見いだすということだ」と話した。
レブロン・ジェームズはブロニーとのタッグにこだわらず?
ポールはESPNで「レブロンはブロニーと一緒にプレイしなければいけないという考えではなくなっている」と述べた。
「レイカーズが全体55位でブロニーを指名したら、レブロンが再契約を結ぶという保証はない。もしそうなら、私はレイカーズに全体17位で指名させるだろう。レイカーズはブロニーを指名できるが、レブロンが再契約を結ぶわけではない。レブロンがミニマム契約でフェニックス(サンズ)に行くこともない。それは今否定できる」
ブロニーもドラフトコンバインで同様の考えを口にしている。目標はシンプルにNBA入りと話した。
ブロニーは「夢はずっと自分の名前が出るようになり、名を上げ、NBA入りすることだ。誰にとっても最終目標だろう。父と一緒にプレイすることだけを考えたことはない。もちろん、父が何度かその話をしたことはあるけどね」と述べている。
ブロニー・ジェームズに関心を寄せるチーム
ブロニーはレイカーズとサンズでしかワークアウトをしていない。だがポールは、ほかにも複数のチームが関心を寄せていると話した。
ポールはESPNで「ブロニーを気に入っているチームはほかにもある。例えばミネソタ(ティンバーウルブズ)、ダラス(マーベリックス)、トロント(ラプターズ)だ」と述べている。
「レイカーズでなければ、別のどこかになるだろう。ウルブズはブロニーを加えたがっている。だが、彼らはオーナーが誰になるか分からない。(マーベリックスGMの)ニコ・ハリソンはブロニーにとっておじさんのような存在だ。レイカーズが全体55位で彼を指名しないなら、マーベリックスが58位で指名し、保証あり契約を結ぶだろう。マサイ(ラプターズ社長のウジリ)も彼のことが大好きだ。2巡目を待たずに指名するかもしれない」
ドラフトが近づくにつれ、ブロニーはリーグのあちこちのチームから大きく注目されているようだ。
原文:Who will draft Bronny James? Agent Rich Paul gives update on possible non-Lakers landing spots(抄訳)
翻訳:坂東実藍