リーブスは2023-2024シーズンの最優秀躍進選手有力候補? FIBAワールドカップでも活躍のレイカーズ新星

2023-09-14
読了時間 約2分
(FIBA)

オースティン・リーブスはFIBAバスケットボールワールドカップ2023でフィリピンのファンからスーパースターとして扱われた。そして彼のプレイはそれにふさわしいものだった。

アメリカはメダルを獲得できなかったが、リーブスはロサンゼルス・レイカーズでNBAプレイオフ2023のウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ時のように活躍。スターへの階段を上り続けている。

リーブスは平均13.8得点、2.8リバウンド、2.4アシスト、1.3スティールを記録し、アメリカで最も安定した選手のひとりだった。フィールドゴール成功率56.6%、3ポイントショット成功率50.0%、フリースロー成功率94.9%と、ショットの精度が非常に高かった。

ボールを持とうが持つまいがインパクトを残す方法を見つけ、リーブスは攻撃でアメリカの頼れる存在となっていた。レイカーズでの役割と同じように、ドリブルから得点をあげ、チームメイトのためにオープンなかたちをつくり、求められた時は自らがオープンな3Pを沈めた。

国際舞台での活躍は、レイカーズで3年目となるシーズンに向けた楽観につながっている。大会前に4年5600万ドル(約82億3200万円/1ドル=147円換算)の新契約を結び、大きな期待を背負って臨むシーズンだ。

リーブスのワールドカップでの活躍で、2023-2024シーズンの年間最優秀躍進選手賞のオッズは手直しされた。

2023-2024シーズンのNBA年間最優秀躍進選手賞オッズ

BetMGM』によると、リーブスは受賞候補の5番手だ。ブルックリン・ネッツのミケル・ブリッジズ、デトロイト・ピストンズのケイド・カニングハム、フィラデルフィア・76ersのタイリース・マクシー、ワシントン・ウィザーズのジョーダン・プールに次ぐ予想となっている。

選手 チーム オッズ
ミケル・ブリッジズ ネッツ +650
ケイド・カニングハム ピストンズ +1200
タイリース・マクシー 76ers +1200
ジョーダン・プール ウィザーズ +1400
オースティン・リーブス レイカーズ +1500
アルペレン・シェングン ロケッツ +1500

リーブスが目指すのは、ラウリ・マルカネンの後を追うことだ。ユタ・ジャズのフォワードは2022年のユーロバスケットで活躍し、2022-2023シーズンのNBAでオールスターに選出され、年間最優秀躍進選手賞を受賞した。

リーブスが年間最優秀選手へと飛躍することも、まったくあり得ないことではない。

昨季、リーブスはレイカーズで自己最多の平均13.0得点、3.4アシスト、3.0リバウンドを記録した。ドラフト指名外からの2年目選手としては予想を裏切り、素晴らしい仕事でレイカーズの層を厚くしている。

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シーズンが終わる前には、スーパースターとしての役割も超え、ダービン・ハム・ヘッドコーチがスターティングラインナップに含めざるを得なくなったほどだ。

25歳のリーブスはポストシーズンも勢いに乗り、平均16.9得点、4.6アシスト、4.4リバウンドを記録。レイカーズが西地区決勝まで勝ち進む上で重要な存在となった。

リーブスがシーズンを通じて再びこういった数字、あるいはそれ以上の数字を残せれば、確実に受賞候補となるだろう。ただ、競争は激しい。

ブリッジズはフェニックス・サンズからネッツにトレードされて以降、一番手の得点源となっている。サンズで1試合平均17.2得点という数字が、ネッツでは平均26.1得点と上がった。

マクシーはジェームズ・ハーデンのトレードを巡る状況から、新シーズンはチームにおけるペリメーターでの主なクリエイターとなる可能性がある。

プールはオフシーズンにゴールデンステイト・ウォリアーズからウィザーズにトレードされ、おそらくはエース的なスコアラーになるだろう。

そしてカニングハムはケガで昨季をひと足早くに終えたが、2021-2022シーズンのルーキーシーズンで披露したスターらしさをたくさん見せていた。

2023-24シーズンの年間最優秀躍進選手賞を巡る争いは混とんとしている。だが、リーブスは有力な候補のひとりとなるかもしれない。

ワールドカップでの出来が何かを示しているのなら、彼は再びブレイクする準備を整えているのだ。

原文:Austin Reaves for Most Improved Player 2023-24? How FIBA World Cup run can push Lakers guard toward stardom(抄訳)