NBAプレイオフ2024ファーストラウンドでフェニックス・サンズをスウィープ(4勝0敗)で沈めたミネソタ・ティンバーウルブズは、カンファレンス・セミファイナルでさらに厳しい試練に直面した。MVP受賞2回のニコラ・ヨキッチを擁する王者デンバー・ナゲッツとの対戦だ。
若いウルブズはナゲッツに苦しめられるとの見方は多かった。だが、第1戦を制したのはウルブズだ。そしてそれは、アンソニー・エドワーズの活躍によるところが大きかった。
2試合連続で40得点超を記録した22歳は、チームメイトや対戦相手から敬意を払われている。試合後、多くの人がエドワーズを称賛した。そのひとりがヨキッチだ。
ヨキッチは『ESPN』でエドワーズに「正直、特別な選手だ」と賛辞を寄せた。
「僕は彼をすごく尊敬している。彼はフロアで何でもできるんだ。いかに優れ、才能のある選手か。彼をリスペクトしなければいけない」
ここでは、第1戦でのエドワーズの活躍や、プレイオフ開幕5連勝を飾ったウルブズにとっていかに重要な存在かをまとめる。
ナゲッツとの第1戦でのアンソニー・エドワーズ
ウルブズが7点差でナゲッツに勝利した第1戦で、エドワーズはプレイオフ自己最多となる43得点をあげた。試合最多のフィールドゴール29本中17本成功を記録。3ポイントショットもまずまずの調子で、あらゆるショットが効率的だった。
第1戦のスタッツは以下のとおりだ。
スタッツ | 合計 |
得点 | 43 |
リバウンド | 7 |
アシスト | 3 |
スティール | 1 |
ブロック | 2 |
ターンオーバー | 1 |
フィールドゴール成功率(成功/試投) | 58.6(17/29) |
3ポイントショット成功率(成功/試投) | 43.4(3/7) |
エドワーズは第4クォーターに14得点をあげた。その一部は、重要な局面でのミッドレンジからのショットで決めている。
22歳以下での2戦連続40得点超は、コービー・ブライアント以来史上2人目だ。
エドワーズのパフォーマンスには、新旧のNBA選手たちから賛辞が寄せられた。そのひとりがダーク・ノビツキーだ。22歳ながら冷静でチームリーダーのスター選手と称賛している。
ノビツキーは『TNT』の『Inside the NBA』で「素晴らしいマインドセットで信じられないアスリートだ」と話した。
「スキルセットがあり、完成された選手だ。気落ちすることがない。とにかく試合を通じてアタックする。いくつか失敗するかもしれない。だが、彼は続けるんだ。パスを出せるし、ショットを決められる。たくさんのことをやれるんだ。このプレイオフで見ていて楽しい選手だよ」
X(旧ツイッター)でも多くの関係者がエドワーズを称賛。エドワーズがスターダムにのし上がる中でよく見られたように、マイケル・ジョーダンやブライアントと比較する声もあった。
ただ、エドワーズは自分を勝利の立役者とせず、チームメイトを称賛している。
エドワーズは「世界最高の選手、世界最高のチームと対戦するのはいつだって楽しい」と話した。
「今夜はチームのみんなが競った。だから僕個人のことじゃない。大事なのはチームだ。チームが僕に自信を与えてくれるんだしね」
アンソニー・エドワーズのNBAプレイオフ2024のスタッツ
その自信で、エドワーズはキャリアの完璧なタイミングで最高のプレイを見せている。
ここまで、エドワーズは平均33.4得点をあげており、これはジェイレン・ブランソンの平均35.5得点に続く2位の数字だ。だが、1試合平均のFG試投はエドワーズが7本少ない。そして成功率は50%超をマークしている。
NBAプレイオフ2024でのエドワーズの1試合平均のスタッツは以下のとおりだ。
スタッツ | 平均 |
得点 | 33.4 |
リバウンド | 7.8 |
アシスト | 5.6 |
スティール | 1.8 |
ブロック | 1.0 |
ターンオーバー | 3.4 |
フィールドゴール成功率 | 53.2 |
3ポイントショット成功率 | 43.6 |
原文:Anthony Edwards stats vs. Nuggets: Timberwolves star earns Nikola Jokic's praise, Michael Jordan comps after Game 1 win(抄訳)
翻訳:坂東実藍