3月7日(日本時間8日)に行われたミネソタ・ティンバーウルブズ対インディアナ・ペイサーズの一戦は、終了間際にペイント内でアーロン・ニスミスがマイク・コンリーを抜いた時、オーバータイムに突入するかと思われた。
だが、ウルブズのアンソニー・エドワーズは違った。
ニスミスがレイアップを狙った時、エドワーズはリムに向かって跳び、ボールを叩き落とした。その勢いでバックボードに頭をぶつけたほどだ。そして試合時間は終了となり、113-111でウルブズの勝利に終わった。
ウルブズをウェスタン・カンファレンスのトップに返り咲かせた勝利を決めたブロックだけではない。エドワーズは44得点、6リバウンド、3アシスト、2スティール、そして2ブロックと活躍している。
試合後、エドワーズは『Bally Sports North』で「頭をぶつけた。リムじゃないかな。本当に痛い。しかも手首から落ちたんだ」と話した。
「レーンで彼を見て、レイアップにいくと分かったから、『止めに行くぞ』と思った。あれほど高く跳んだのは人生で初めてだよ」
チームメイトのカール・アンソニー・タウンズがレギュラーシーズンの残り試合を欠場するかもしれないとの知らせが届いたその日に、ウルブズの得点王であるエドワーズは、様々なかたちでヒーローの役割を果たした。
試合は残り1分28秒、タイリース・ハリバートンのフリースローでウルブズが105-105のタイスコアとされた。だが同1分11秒、エドワーズの3ポイントショットで突き放すと、その24秒後にもエドワーズがジャンプショットを沈めてリードを広げる。
5秒ほどでマイルズ・ターナーに3Pを決められたウルブズは、再びエドワーズのフローターでリードを4点とするも、残り16.1秒にニスミスの3本のFTで1点差に詰め寄られた。
残り7秒でウルブズはエドワーズが2本のFTを放つが、1本目は決まったものの、2本目が失敗。さらにリバウンドをターナーに拾われ、ハリバートンを経由してニスミスに完璧なパスを通される。そしてニスミスのレイアップでタイスコアにされるかという瞬間、前述のエドワーズのブロックでウルブズが逃げ切った。
エドワーズは「第4クォーターの終盤に、また力を取り戻したんだ」と話している。
「いったんそうなれば、誰も僕を止められないと分かっていた」
アンソニー・エドワーズの垂直跳び
『Canis Hoopus』によると、エドワーズの垂直跳びは41インチ(約104センチ)だ。
なお、『Top End Sports』によれば、NBA選手の垂直跳びの平均は28インチ(約71センチ)となっている。
アンソニー・エドワーズのブロックに対するリアクション
勝利を決めたエドワーズのブロックは当然、NBA関係者を驚嘆させている。
原文:Anthony Edwards block: Timberwolves star's athletic game-winning save draws Michael Jordan comparison(抄訳)
翻訳:坂東実藍