なぜデイビスのインシーズン・トーナメント決勝のパフォーマンスはカウントされない?

2023-12-11
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

41得点、20リバウンド、5アシスト、4ブロック。

12月9日(日本時間10日)のインシーズン・トーナメント決勝で、アンソニー・デイビスはNBAでのキャリアで最も支配的なパフォーマンスのひとつを披露し、ロサンゼルス・レイカーズを初のNBAカップに導いた。記録に残るようなパフォーマンスだ。だが、ひとつ問題がある。この試合のスタッツはカウントされないのだ。

インシーズン・トーナメントのグループステージと決勝トーナメントの各試合は、レギュラーシーズンの試合を兼ねていた。だが、決勝戦だけは独立した1試合となり、出場したチームや選手のレギュラーシーズン成績やシーズンスタッツに反映されないのである。

では、インシーズン・トーナメント決勝のスタッツはどうなるのか。デイビスの歴史的なパフォーマンスはどうなるのだろうか。

 

なぜアンソニー・デイビスのインシーズン・トーナメント決勝のパフォーマンスはカウントされない?

インシーズン・トーナメント決勝におけるデイビスのスタッツがカウントされないのは、決勝がレギュラーシーズンに含まれない独立した1試合だからだ。そのため、決勝でのスタッツは異なる別個の記録となる。

今季のデイビスは1試合平均22.7得点、12.7リバウンド、3.2アシスト、2.7ブロックを記録している。ネバダ州ラスベガスで行われた決勝での大活躍がなくても素晴らしい数字だ。

インシーズン・トーナメント決勝のスタッツは、上記の平均スタッツに反映されていない。インシーズン・トーナメント決勝の毎年行われるにつれ、新たな記録がつくられていく。

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現状、デイビスは得点(41)、リバウンド(20)、フィールドゴール成功(16)と試投(24)でインシーズン・トーナメント決勝の記録を保持しているかたちだ。ブロックはインディアナ・ペイサーズのアイザイア・ジャクソンと並ぶ最多タイとなる。

なお、デイビスのターンオーバー4つもインシーズン・トーナメント決勝の「最多記録」だ。

インシーズン・トーナメント決勝のスタッツはどうなる?

インシーズン・トーナメント決勝のスタッツは、レギュラーシーズンやプレイオフに反映されず、独立した決勝の記録となる。

これは、同じく別のカテゴリーとなるプレイイン・トーナメントのスタッツと同様だ。

プレイイン・トーナメントが毎年6試合なのに対し、インシーズン・トーナメント決勝は毎年1試合開催のため、決勝のスタッツが記録として大きなものとなるには時間がかかるだろう。

ペイサーズかレイカーズが来年もインシーズン・トーナメント決勝に進出した場合や、両軍選手の中から来季違うチームでファイナリストになる者が出れば、この特別なカテゴリーにおけるスタッツが増え、平均スタッツが生まれるようになる。

決勝におけるデイビスのスタッツはカウントされないが、いかに素晴らしかったかを考えれば、そのパフォーマンスは後世に残っていくだろう。

 

アンソニー・デイビスのインシーズン・トーナメント決勝スタッツ

  • 41分出場
  • 41得点
  • 20リバウンド
  • 5アシスト
  • 4ブロック
  • 4ターンオーバー
  • フィールドゴール24本中16本成功(66.7%)
  • フリースロー13本中9本成功(69.2%)

原文:Anthony Davis stats: Why Lakers star's performance in In-Season Tournament championship game won't count(抄訳)
翻訳:坂東実藍