ボストン・セルティックスのグラント・ウィリアムズは、5月15日(日本時間16日)に行われたミルウォーキー・バックスとのNBAプレイオフ2022 イースタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦で、ゲーム最多となる27得点をあげ、109-81の勝利に貢献した。シリーズを4勝3敗と制したセルティックスは、カンファレンス・ファイナルでマイアミ・ヒートと対戦する。
バックスは第5戦と第6戦で3ポイントショット3本中0本成功だったウィリアムズにショットを打たせた。だが、3年目のウィリアムズは、NBAプレイオフ第7戦の歴代最多記録タイとなる7本の3Pを成功させた。3P試投18本は、ステフィン・カリーの第7戦最多記録(2018年に記録した試投15本)を更新している。
試合後、ジェイレン・ブラウンは「これからは彼のことを『グラント・カリー』と呼ぶよ」と笑った。
ウィリアムズはブラウンより6本、ジェイソン・テイタムより8本多い22本のフィールドゴールを放った。3P試投は、チームで2番目に多かったテイタムの2倍だ。そして7本成功は、33本中4本成功だったバックス全体の2倍近い数字だった。
テイタムは「彼にはこれに慣れないでくれと言ったよ」と、冗談を飛ばしている。
「ただもちろん、今夜の僕らには必要だった。彼が絶好調で、素晴らしいプレイをし、27得点をあげてくれた。プレイオフではそれが必要なんだ。ベンチからの選手がそれぞれの役割でスターにならなければいけない。今夜はグラントが第7戦を勝たせてくれた。とてもうれしい」
出だしは開始早々に1本決めてから、3本連続で失敗した。だが、ウィリアムズは冷静を保ち、リズムを見いだして、ショットを決めていった。ウィリアムズは「興奮にのまれたような感じだ」と振り返っている。
「最初の1本はすぐに冷静に打てたけど、それ以外が焦ってしまった。だから、それから落ち着いて、そして決められるようになった。焦ることなく、自分のタイミングでシュートしたんだ。相手が飛びかかってきても、自分の時間をかけて打ち、決めることができた」
今季のウィリアムズは大きく成長し、レギュラーシーズンは3P成功率41.1%、プレイオフでは41.0%を記録している。シューターとしての成長について、ウィリアムズは「自分の武器を増やし、安定してこのレベルでプレイしなければいけないと分かっていた」と述べた。
「自分が過ごしてきた時間と打ってきたショットのおかげだ」
通常はそういったショットを打ち、攻撃面で多くを担うのは、ブラウンやテイタムといった選手たちだ。だが、第7戦ではしばしば予想外のヒーローが活躍する。
今回英雄となり、セルティックスをこの6年で4度目となるカンファレンス・ファイナル進出に導いたのは、23歳のウィリアムズだった。
原文:Williams’ Record-Setting Game 7 Lifts Celtics into ECF(抄訳)