6月16日(日本時間17日)、TDガーデン(マサチューセッツ州ボストン)で行われたNBAファイナル2022のゴールデンステイト・ウォリアーズ対ボストン・セルティックス第6戦は、103-90でウォリアーズが勝利し、2018年以来4年ぶり、通算7回目のNBA優勝を果たした。
2019年のトロント・ラプターズとのNBAファイナルで前十字靭帯を断裂し、その後アキレス腱も断裂して2シーズンを棒に振ったクレイ・トンプソンは、今季途中に戦列復帰を果たし、自身4回目となる優勝を遂げた。
第6戦で12得点、5リバウンド、2アシスト、2スティールを記録したトンプソンが、試合後に報道陣の質疑に応じた。
――2019年や2020年、昨年のことを振り返って、今はどのような気持ちか。
正直、いろいろな感情が入り混じっているよ。2019年はもっと簡単に受け入れられた。それまでケガをしたことはなかったし、あの(ファイナル連続出場を果たした)5年間は僕らから多くを奪い去ったからね。
でも、2度目(のケガ)が起きたときは、『いったいどうなっているんだ』みたいな感じだったよ。とにかくカーフレイズを繰り返し、水中でのトレッドミルを繰り返し…何日もボールに触れることすらなかったんだ。
そして今季も浮き沈みがあった。このプレイオフだってそうだ。だからとにかく、言葉を失ってしまうこともあるくらいだ。可能性はあると思っていたけど、実際にここにくることができた。もう離れたくないくらいだ。この一瞬一瞬を楽しみたい。あっという間に過ぎ去るかもしれないと知っているからね。
――ステフィン・カリーは、あなたたちが経験してきたすべてから、今回はこれまで3回の優勝とは違うと言った。同じように感じるか。
たくさん騒がれたよね。疑う人は多かった。でも、とにかくそれを自分の燃料タンクに入れて、前進を続けるのみなんだ。違う感じなのは確かだよ。
ここで一緒になった選手たちのこともそうだ。彼らがいなければ、僕たちはここまでこれなかった。集団で戦ったシーズンだ。「Strength in Numbers」(人数の強さ)はまだ生きているのさ。
レギュラーシーズンで僕らを負かした時に、「Strength in Numbers」とツイートしたメンフィス・グリズリーズの選手がいたんだ。あれにはすごく腹が立った。僕たちをバカにしていたのか? 君らは(優勝を)経験していない。僕らはしており、何が必要か分かっている。
僕は記憶力がいいんだ。忘れないんだよ。多くの人が僕たちを貶めていた。
――先週、カリーとあなたは2015年のような活気があると言っていたが。
デジャブみたいで、同じ感じだった。2015年みたいに良い流れに乗れなかったんだ。(当時はクリーブランド)キャバリアーズに苦しめられた。それでも僕たちは耐えて、タフな第4戦を乗り越えた。
そして今回もこうして優勝できた。(カリーが)ファイナルMVPを受賞できて、とてもうれしく思っている。『彼にはファイナルMVPが必要だ』なんて言う愚か者もいたんだ。彼はすでに自分にできることを確立していたと思う。でも、(ファイナルMVPを)受賞するのを見ることができたね。彼は歴代最高のひとりであり、僕たちみんながけん引する彼に続いたんだ。素晴らしいシリーズだった。