3月6日(日本時間7日)にマサチューセッツ州ボストンのTDガーデンで行われたブルックリン・ネッツ対ボストン・セルティックスの一戦は、セルティックスのジェイソン・テイタムがそのために生きているというような試合の条件をそろえていた。
テレビで全米中継され、ケビン・デュラントというNBA史上有数の偉大な選手との直接対決で、最初から最後までどうなるか分からない一戦だったのだ。
その舞台で、圧倒的なベストプレイヤーとなったのがテイタムだった。デュラントとの勝負は、54得点と37得点で勝利。チームも126-120で白星を手にし、ホーム3連戦を3連勝で締めくくった。
21得点をあげたジェイレン・ブラウンは、試合後の会見で「今日はこの左にいる男が止められなかったね」と、テイタムに賛辞を寄せている。
第1クォーターに9得点、第2Qに11得点、第3Qに16得点、第4Qに18得点を獲得したテイタムは、3ポイントショット15本中8本成功を含むフィールドゴール30本中16本成功、フリースロー17本中14本成功で今季自己最多の54得点をマーク。そのほかに5リバウンド、3アシストも記録している。
テイタムは「ああいうゾーンみたいなものに入ると、バスケットが少し大きく見えるんだ」と述べた。
「自分のスポットに入るのが少しうまくなるように感じるのさ。とにかく正しいプレイをしようとした」。
ポストシーズンを含めると、テイタムはこれがこの1年で6回目の50得点超。ほかの選手は多くても2回だ。6回のうち2回はネッツ戦。前回は5月のプレイオフ・ファーストラウンド第3戦だ。
テイタムはここ5試合での対戦で191得点(平均38.2得点)と、ケビン・デュラントの163得点(同32.6得点)を上回っている。
得点能力は今に知られたことではないが、テイタムが正しい判断を下す力を向上させてきたことは、チームメイトにも伝わっている。14得点、9アシストを記録したマーカス・スマートは「彼はここに来た時からずっとそれをしてきた」と話した。
「彼は正しく試合を読んでいるんだ。試合を自分のものとし、自分のスポットに動いて、やるべきことをやっている。僕やジェイソンにとって、彼の成長はとても、とても重要なことだ。彼は自分が何を望んで取り組んでいるかを知っており、それを実践している。それを自分だけじゃなく、僕らや世界のみんなに示しているんだ。彼のプレイはぐっと賢くなった。それは見てのとおりだ」。
原文:Tatum Drops 54 on KD, Nets, as Celtics Sweep Homestand by Taylor Snow/Celtics.com(抄訳)