第7戦を前に対照的なサンズとマーベリックス

2022-05-15
読了時間 約2分
NBA Entertainment

5月15日(日本時間16日)に行われるダラス・マーベリックスとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦を前に、フェニックス・サンズのデビン・ブッカーは、練習施設にいる全員が「集中していた」と明かしている。

ブッカーは「そうあるべきだ」と述べた。

「それ以外であってはいけない」。

サンズは第7戦に向け、モンティ・ウィリアムズ・ヘッドコーチが「激しかった」と表現した一日を過ごした。一方、第7戦はホームチームの勝率が76.8%という歴史にもかかわらず、ダラス・マーベリックスは練習でよりリラックスした雰囲気だった。

ジェイソン・キッド・ヘッドコーチは「昨季のファーストラウンドでマーベリックスは第7戦を戦っている(ロサンゼルス・クリッパーズに敗退)」と述べている。

「だから、選手たちは経験済みなんだ。彼らはどういう意味かを分かっている。第7戦の意味を説明する必要はない。何もプレッシャーはないと思う。バスケットボールの試合だ。楽しまなければいけない。ゲームプランをより実践できたチームが勝つと思う」。

このシリーズで指標のひとつとなっているのが、ターンオーバーだ。

サンズは勝利した第1戦、第2戦、第5戦で39ターンオーバー。そこからマーベリックスに許したのは48得点だった。一方、敗れた第3戦、第4戦、第6戦では、56ターンオーバーから73得点を許している。第6戦だけで、サンズは22ターンオーバーから29得点を決められた。ポストシーズンでサンズにとって最多の数字だ。

ウィリアムズHCは「もちろん、(前日の練習で)話し合ったのは、攻守両面でもっと効率的にならなければいけないということだ」と話した。

「攻撃で我々はターンオーバーをするチームではない。だから、どうしてそれだけのターンオーバーがあったかを考えなければならない。そして守備ではとにかくゲームプランを貫く。第5戦と第6戦では遂行力の点でゲームプランがまったく違っていた。攻撃両面で効率的になれるように、そのことについて話し合った。今日はたくさん手入れをし、あとはジムでのトレーニングだけだった。とてもエネルギッシュで激しいジムワークだったよ。我々みんなが期待していたことだ」。

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サンズはブッカーが初めての第7戦。スターターではディアンドレ・エイトンとミケル・ブリッジズも初めてだ。ベテランのクリス・ポールとジェイ・クラウダーは、合計9回を経験している。ポールは第7戦で3勝4敗、クラウダーは1勝1敗という戦績だ。

クラウダーは「シリーズで6試合連続戦うと、相手が何をしようとするかがよく分かる」と述べた。

「だから、目の前にいる男次第だ。ただ同時に、自分の感情をコントロールしなければいけない」。

マーベリックスはルカ・ドンチッチがマイケル・ジョーダン(平均33.4得点)に続き、ポストシーズンで2位となる平均32.5得点をあげている。今シリーズでは平均32.2得点だ。

一方で、ドンチッチはジェイレン・ブランソン(平均22.8得点)、ドリアン・フィニー・スミス(同12.2得点)、スペンサー・ディンウィディー(同11.8得点)、レジー・ブロック(同10.7得点)、マキシ・クリーバー(同10.7得点)など、味方のクラッチショットを引き出す役としてもサンズを苦しめてきた。

また、マーベリックスはプレイオフで3ポイントショット成功率37.5%を記録し、平均成功数(15.3)は最多。また、ポストシーズンの平均ターンオーバーを10.2にとどめている。トロント・ラプターズ(10.0)に続いて2番目に少ない数字だ。

ただ、マーベリックスは2019年からフェニックスでの試合に勝てていない。

だが、ディンウィディーは「こういう瞬間のために生きているんだ」と話した。

「レギュラーシーズンのサンズはリーグ最高チームだったし、もちろん彼らのホームでの試合だ。厳しい雰囲気になる。でも、第7戦はベストプレイヤーのものと言うじゃないか。そして僕は、このシリーズでベストプレイヤーはウチにいると信じている。エキサイティングなスタイルのぶつかり合いになるだろうね」。

原文:Suns 'intense,' Mavericks relaxed ahead of Game 7 showdown(抄訳)

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