東西トップ3相手に0勝15敗のブルズは心配の必要あり?

2022-03-19
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NBA Getty Images

3月18日(日本時間19日)、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで行われたシカゴ・ブルズ対フェニックス・サンズの一戦は、129-102でサンズが勝利した。

NBAではどんなチームでも、いつでも負けることがあり得る。黒星そのものは問題ではない。だが、レギュラーシーズン閉幕が近づき、多くの試合数をこなしてきた中で、ブルズは両カンファレンスのトップチームを相手に勝つことができていない。

現在のブルズの位置は、誰もが予想していなかったものだ。だが、ブルズは自分たちがタイトルを競えるチームだと考えているだろう。ならば、イースタンとウェスタンの両カンファレンスのトップ3相手に0勝15敗という成績を受け、心配の必要はあるかと疑問を持つのは妥当なことだ。

欠場

おそらく、ブルズは今季最も負傷や新型コロナウイルス関連に影響されたチームだ。2021-22シーズンの故障者リストは長い。

サンズ戦に敗れてなお貯金12という成績は、誰かが離脱すれば別の誰かが出てくるという理論の証だ。だが残念なことに、ブルズの負傷状況は良くなっていないようだ。

手首の骨折からアレックス・カルーソが復帰し、半月板の手術を受けて7週間のロンゾ・ボールの復帰も期待されただけに、ブルズは適切な時期にようやく健康になれると思われていた。

だが、ビリー・ドノバン・ヘッドコーチは、ここ30試合を欠場したボールについて、回復状況が「足踏み」だと認めた。復帰のタイムテーブルは定められていない。

ドノバンHCは「後退はしていない。まだ同じ状況だ。すべてをフルスピードでやることができていない。そこに近づくたびに、いつも違和感があるんだ」と話した。

レギュラーシーズンは残り12試合。ボールがプレイオフ開幕まで、さらには今季中に復帰できないとの見方は試合ごとに強まっている。

ひざに負傷を抱えるザック・ラビーンは、サンズ戦で足を引きずっていたようだった。彼は1月から100%でなく、それはチームの攻撃に大きく影響している。守備がデマー・デローザンに集中できるからだ。

懸念レベル:

守備

カルーソはブルズで最も重要な守備の選手かもしれない。

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1月14日(同15日)にボールが半月板を負傷し、その1週間後にカルーソが手首骨折で離脱したことで、ブルズはわずか1週間のうちにペリメーターの守備に関して最高の2選手を失うことになった。それに伴い、彼らは全体的に守備力を失ったようだ。

彼らが離脱してから、ブルズは100ポゼッションあたりの失点が7点も増えたのだ。

カルーソが出場した試合で、ブルズは20勝12敗という成績だ。だが、彼が欠場した試合では12勝10敗にとどまり、イースタン・カンファレンスの5位に転落した。

そして3月12日(同13日)、カルーソが復帰したクリーブランド・キャバリアーズ戦で、ブルズは101-91と勝利した。相手を100得点未満に抑えたのは、1月21日(同22日)のミルウォーキー・バックスとの試合以来だ。昨季王者を94得点にとどめたこの試合は、偶然にも、カルーソが負傷離脱した一戦だった。

ただ、ブルズはキャバリアーズ戦以降、サクラメント・キングスに112得点、ユタ・ジャズに125得点(フィールドゴール成功率50.6%)、そしてサンズに129得点(FG成功率56%)を許した。

ペリメーターでボールもカルーソもいないと、相手チームのボールハンドラーは、ブルズの守備を切り裂く時間をより容易に持つことができる。

ここ10試合でブルズは3勝7敗。一時はリーグトップだったディフェンシブレーティングは、この10試合で116.7とリーグ19位の数字だ。

2月、ドノバンHCは「彼ら2人(ボールとカルーソ)が戻れば守備は大丈夫だとは思わない」と、警鐘を鳴らしていた。

「すべてチームでやらなければいけない。彼らは(スクリーンを操るのが)うまいけど、アヨ(ドスンム)は本当にうまくやれるようになると思う。トロイ・ブラウンJr.も、本当にうまくなれるはずだ。コービー(ホワイト)もね。出ている選手たちはうまくなれると思う。だが、我々は自分たちに必要なレベルに達していない」。

懸念レベル:中~高

ボックススコア

原文:Should we be concerned with the Chicago Bulls?(抄訳)