ファイナルMVPで歴史的シーズンを締めくくったカリー 今季の7つのハイライト

2022-06-19
読了時間 約3分

ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーの経歴は、その見事さを増し続けている。

2021-22シーズンのレギュラーシーズンで再びオールスターとオールNBAに選出されたカリーは、ボストン・セルティックスと対戦したNBAファイナル2022で勝利に貢献。ここ8シーズンで4回目となる優勝を果たした。

さらに、カリーは自身初となるファイナルMVPも受賞し、数々の記録を塗り替えた歴史的なシーズンを締めくくった。忘れられないシーズンとなった今季のカリーのハイライトを振り返ろう。

50得点

2021年11月8日(日本時間9日)、アトランタ・ホークスに大勝した一戦で、カリーは今季自己最多となる50得点をあげた。

カリーの1試合50得点超は通算10回目。これはウィルト・チェンバレン(118回)やマイケル・ジョーダン(31回)、レブロン・ジェームズ(14回)、アレン・アイバーソン(11)らに続き、歴代10人目の数字だ。

MVPレースの序盤戦で圧倒

今季のカリーのビッグゲームは、そのホークス戦だけではなかった。

開幕から25試合のうち9試合で30得点超をマークし、うち4試合は40得点超を記録。リーグ最高成績となる開幕から21勝4敗というスタートダッシュをけん引した。

2021年12月10日(同11日)の『ESPN』の調査では、メディアのMVP投票で100の1位票のうち94票を獲得している。

その後、カリーはペースダウンしたが、スタートダッシュはその後に訪れることの前兆だった。

3ポイントショットの王

2021年12月14日(同15日)の夜を、カリーはずっと忘れないだろう。

マディソン・スクエア・ガーデンでニューヨーク・ニックスに勝利した試合で、カリーは通算2974本目となる3Pを成功させた。レイ・アレンを上回り、NBA史上最多となる3P成功を達成したのだ。

カリーはアレンより511試合も少ない出場試合でその記録更新を果たした。さらにその後、カリーは史上初となる3P成功通算3000本も成し遂げている。

歴史的なオールスターゲーム

これまでオールスターゲームで苦しんできたカリーだが、今季は違った。

スターターに選出されたカリーは、16本の3Pを成功させて50得点をあげ、「チーム・レブロン」を勝利に導いたのだ。オールスターゲーム史上最多の3P成功数で、歴代2位の得点だった。

もちろん、カリーはオールスターゲームのMVPに選出されている。

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ベンチスタートから始まったプレイオフ

ウォリアーズが優勝に向けてプレイオフの道のりを始めた瞬間を、カリーがベンチで迎えたことは忘れられがちだ。

左足の靭帯の負傷でレギュラーシーズン最後の12試合を欠場したカリーは、プレイオフ初戦で戦列に復帰した。ただ、最初の4試合はベンチスタートだったのだ。代わりに先発出場したのはジョーダン・プールだった。

負傷からの復帰で出場時間の制限があったからでもあるが、これは今季のカリーがいかに無欲だったかを物語っている。カリーは「結局は全員が必要な調整をし、準備を整えることが大切なんだ」と話していた。

「試合に勝つことを第一としなければ、アプローチを間違えている」

リザーブとして、カリーは平均28.1分間の出場で27.5得点を記録している。悪くない数字だ。

ターニングポイント

一方で、カリーはウォリアーズが最も必要とした時にオールスター選手らしさを発揮した。

NBAファイナル2022でセルティックスを相手に1勝2敗と追いかける展開になったウォリアーズだが、カリーは敵地での第4戦で43得点、10リバウンドと爆発。107-97の勝利にチームを導いたのである。3P成功7本は、NBAファイナルの1試合における歴代3位の数字だ。

ウォリアーズはこの勝利でホームコートアドバンテージを取り戻しただけでなく、ここから3連勝を飾って優勝した。ファイナルにおけるターニングポイントとなったのだ。

セルティックスとの第4戦は、カリーのNBAファイナルにおける自身最高のパフォーマンスだったという声もある。

ファイナルMVP

そして、これまでのカリーが手にしていなかった栄誉だ。

NBAファイナル2022でカリーは平均31.2得点、6.0リバウンド、5.0アシスト、フィールドゴール成功率48.2%、3P成功率43.7%と見事な数字を記録した。

そしてカリーはファイナルMVPを受賞した。満票での選出だ。

オールスター選出8回、オールNBA選出8回、優勝4回、レギュラーシーズンMVP2回、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVP、そしてそこにファイナルMVPも加わった。

これ以上、カリーにすべきことはあるのだろうか?

原文:Seven defining moments of Warriors star Stephen Curry's historic 2021-22 NBA season(抄訳)

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