親しみのある背番号24のジャージーは着ていなかったが、リチャード・ジェファーソンが7月11日(日本時間12日)にNBAの試合で再びコートを走り回った。
引退後に『ESPN』のコメンテーターとなったジェファーソンは、ラスベガスで行われたポートランド・トレイルブレイザーズ対ニューヨーク・ニックスの一戦で、第2クォーターにレフリーを務めたのだ。
ジェファーソンは自身のツイッターで、レフリーを務めることにした理由を世界最高のレフリーたちとの授業で、バスケットボールに関する途方もなく膨大な量の知識を学んだ」と説明している。
「あえてこの立場に身を置こうとする人が多くないからこそ、やってみるんだ。より多くの情報を得るほど、より情報に通じたコメンテーターになれる」
では、実際にジェファーソンのレフェリングはどのようだったかをみてみよう。
これはレフリーのウォームアップといったところか。
ジェファーソンが元選手で、優勝経験もあるとはいえ、観客にやじられることがないわけではない。
レフリーの仕事がまったく簡単でないことは、すぐに分かっただろう。
だが、最後には正しくやることができた。
ショットの際にシグナルを忘れたこともあった。アナリストのリチャード・ジェファーソンだったら、何と言っていただろうか。
もちろん、何度かミスがあれば、観客から指摘される。特に、ニックスのトム・シボドー・ヘッドコーチが観客席にいればなおさらだ。
だが、彼は物覚えが良い。2回目は、3ポイントショットのシグナルを出すことも忘れなかった。
最終的にはこつをつかんだようだ。
審判ジェファーソンは、最終的に観客と一緒に楽しめていたようだ。
レフリーになった元NBA選手
これを公式ととらえるなら、ジェファーソンはNBAの試合でレフリーを務めた4人目の元NBA選手となる。
おそらく最も知られているのは、ヘイウッド・ワークマンだろう。アトランタ・ホークス、ワシントン・ブレッツ、インディアナ・ペイサーズ、ミルウォーキー・バックス、トロント・ラプターズでNBAを8年経験し、その後レフリーとなった。
残る2人は、バーニー・フライヤーとレオン・ウッドだ。
フライヤーは、史上初めて元NBA選手としてレフリーとなり、1978年から2007年までNBAで笛を吹いた。その後、2008年7月までNBA審判部のバイスプレジデントも務めている。現役時代はブレイザーズとニューオーリンズ・ジャズで111試合に出場した。
一方のウッドは、1984年のドラフトで全体10位指名され、NBAでの6年でフィラデルフィア・76ers、ニュージャージー・ネッツ、ブレッツ、サンアントニオ・スパーズ、サクラメント・キングス、ホークスに在籍した。1996年からレフリーとしてのキャリアをスタートさせ、現在も現役だ。