NBAがポストシーズンの新トロフィーを発表 新設のカンファレンス優勝&MVPトロフィーも|NBAアウォード

2022-05-13
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Foto: NBA

NBAは5月12日(日本時間13日)、優勝チームに贈られるラリー・オブライエン・トロフィーをはじめ、新しくなったポストシーズン向けの各トロフィーを発表した。

アーティストのVictor Solomon氏とティファニー社との協力でデザインされた6つのトロフィーには、ポストシーズンに卓越した活躍を見せ、NBAの発展に貢献したレジェンドたちの名が冠されている。

新しくなった各トロフィーの詳細は以下の通り。

NBAファイナル・トロフィー

ラリー・オブライエン・トロフィー

優勝トロフィーには1984年からラリー・オブライエンの名前が冠されており、第3代NBAコミッショナーで、ABAの4チームとの吸収合併や全米放送契約に尽力した人物に敬意を表している。トロフィーは高さ25.5インチ(約65cm)で、重さは約30ポンド(約13.6kg)。最新バージョンでは以下の3点が新しくなった。

  • ネットとボールの配置を前方にし、未来に向けて前進するリーグを象徴
  • 24金のベルメイユで覆い、ボールとネットを強調するスターリングシルバー
  • 土台は2つの円盤が重ねられており、上部の円盤にはNBAの75年間の優勝チームの名前が刻まれている。今季以降の新しいトロフィーは、下部の円盤にそれぞれの優勝チームの名が刻まれる。下部の円盤には、創設100周年記念シーズンまでの今後25年の優勝チームの名を刻むだけのスペースがデザインされている。また、トロフィーの底面には、新たなNBAファイナルのロゴが刻まれている。
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ビル・ラッセル・トロフィー

NBAファイナルのMVPには2009年からビル・ラッセルの名前が冠されており、13シーズンで優勝11回を果たした人物に敬意を表している。トロフィーは高さ17.25インチ(約44cm)、重さ11ポンド(約5kg)で変わらない。一新されたのは、ラリー・オブライエン・トロフィー同様に金のベルメイユで覆われようになった点だ。

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カンファレンス優勝トロフィー

NBAは両カンファレンスの優勝トロフィーに、コートでの優れた貢献やNBPA(NBA選手会)会長としての影響から、ボブ・クージーとオスカー・ロバートソンの名を冠することにした。

2001年につくられた当初のトロフィー同様、カンファレンス優勝トロフィーはプレイオフ進出、ファーストラウンド、カンファレンス・セミファイナル、カンファレンス・ファイナルと、NBAファイナルまでの道のりを表す4つを象徴する銀のバスケットボールを掲げている。トロフィー下部には各カンファレンスの15チームの名とカンファレンス・ファイナルのロゴが刻まれている。

ウェスタン・カンファレンスの優勝トロフィーは、スターリングシルバーでできており、高さ15.6インチ(約40cm)、重さ31ポンド(約14kg)。イースタン・カンファレンスの優勝トロフィーも高さは同じで、重さは28ポンド(約12.7kg)。台座部分には、それぞれのレジェンドの名前と、ラウンドごとのスコアが刻まれる。イーストのトロフィーは3つのポスト、ウェストのトロフィーは2つのリングでボールを掲げている。

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ボブ・クージー・トロフィー

革新的なプレイメーク能力で「ミスター・バスケットボール」や「ハードウッドのフーディーニ」といった愛称で親しまれたクージーは、リーグ史のあらゆる記念チームに選出されてきた(25周年、35周年、50周年、75周年)。優勝6回、MVP受賞1回、オールスター選出13回、オールNBA選出12回、オールスターゲームMVP受賞2回。NBPA初代会長として、同僚の選手たちのために尽力した人物だ。

クージーは「私は1950年からNBAファミリーであり、現在のようにゲームが発展し続けていくのを見ることが、引退後の最大の喜びでした」と話した。

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「スポーツにおいて、NBAファイナルで所属カンファレンスを代表すること以上に素晴らしい快挙は多くありません。NBAが今後もイースタン・カンファレンス王者とつながっていく名誉を授けてくれたことに感動しています」。

オスカー・ロバートソン・トロフィー

ロバートソンはシーズン平均トリプルダブルを初めて達成した人物だ。NBA優勝1回、MVP受賞1回、オールスター選出12回、オールNBA選出11回、新人王受賞、オールスターゲームMVP受賞3回。創設30周年、50周年、75周年の記念チームに選出されている。史上有数のオールラウンドプレイヤーで、アフリカンアメリカンで初めてNBPA会長を務め、ドラフト改革やフリーエージェンシー導入において重要な役割を担った。

ロバートソンは「ウェスタン・カンファレンス優勝トロフィーに自分の名をつけていただきうれしく思っています」と話した。

「数十年前、私は素晴らしい才能が集まる、とても競争的な新興リーグでプレイしました。このトロフィーは、リーグの向上のためにハードワークしてきたことだけでなく、NBAを素晴らしいものとする将来のオスカー・ロバートソン・トロフィー受賞者のあらゆる努力を象徴するものです」。

カンファレンス・ファイナルMVPトロフィー

ラリー・バードとアービン・“マジック”・ジョンソンは、1980年代に個々の輝きとチームの成功で現代NBAの定義に貢献した。両者のライバル関係はファンを魅了し、リーグがさらなる高みに進化する上で大きな役割を果たした。その2名のレジェンドの名が、両カンファレンス・ファイナルのMVP賞に冠される。

各カンファレンス・ファイナルMVPトロフィーは、カンファレンス優勝トロフィー同様、スターリングシルバーのボールを掲げる。新しいファイナルMVPトロフィー同様、土台部分が24金のベルメイユで覆われ、高さは14インチ(約36cm)。重さは約5ポンド(約2.3kg)だ。

(NBA)

ラリー・バード・トロフィー

バードはNBA優勝3回、MVP受賞3回、NBAファイナルMVP受賞2回、オールスター選出12回、オールNBA選出10回、新人王受賞、オールスターゲームMVP受賞1回など、輝かしいキャリアを過ごし、創設50周年、75周年記念チームに選出されている。

バードは「イースタン・カンファレンス・ファイナルMVPトロフィーに自分の名前がつけられ、とても光栄に思っています」と話した。

「私はイースタン・カンファレンス・ファイナルという素晴らしい舞台にたどり着くのがどれほど大変で、そこでMVPを受賞するのがさらに特別なことであると知っています」。

アービン“マジック”ジョンソン・トロフィー

歴代有数のポイントガードであるジョンソンは、NBA優勝5回、MVP受賞3回、ファイナルMVP受賞3回、3回、オールNBA選出12回、オールNBA選出10回、オールスターゲームMVP受賞2回など、卓越したレガシー(財産)を築き、創設50周年、75周年記念チームに選出されている。

ジョンソンは「カンファレンス・ファイナルは、NBAファイナルという大舞台にたどり着く機会を得るために乗り越えなければならない最後のハードルです」と話した。

「ウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPトロフィーに自分の名前が刻まれたことを、本当に光栄に思います。受賞者はコート内外で卓越し、チームメイトたちを向上させ、チームをバスケットボールの最高の舞台へと導く存在です」。

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