NBAは5月9日(日本時間10日)、フェニックス・サンズのモンティ・ウィリアムズ・ヘッドコーチが、2021-22シーズンのNBA最優秀コーチ賞(コーチ・オブ・ザ・イヤー/Coach of the Year/COY)を受賞したことを発表した。ウィリアムズHCは初の受賞。サンズの指揮官ではコットン・フィッツシモンズ(1988-89シーズン)、マイク・ダントーニ(2004-05シーズン)に続き3人目となる。
最優秀コーチ賞は、レギュラーシーズンを通して、最も評価されたヘッドコーチに与えられる個人賞だ。投票は全世界の100名のスポーツライターとブロードキャスターによるもので、1位票が5ポイント、2位票が3ポイント、3位票が1ポイントとなる。
ウィリアムズHCは458ポイントを獲得した(1位票81)。2位はメンフィス・グリズリーズのテイラー・ジェンキンズHCで270ポイント(1位票17)。3位はマイアミ・ヒートのエリック・スポールストラHCで72ポイント(1位票1)だった。
ウィリアムズHCが率いるサンズは今季のレギュラーシーズンで、NBA最高成績となる64勝18敗を記録した。勝利数と勝率(78.0%)は球団新記録。ホームとロードでそれぞれ32勝9敗と同成績だった。ロードでの勝利数はNBA史上3位。ロードでの勝率は同5位の数字だ。
サンズは2021年10月30日(同31日)から12月2日(同3日)まで、球団新記録となる18連勝を達成。11月の16連勝は、2015年1月にアトランタ・ホークスが記録した17連勝に続き、1か月の連続無敗記録の歴代2位の数字だ。
今季のサンズはネットレーティング(+7.5)でリーグトップ。ディフェンシブレーティング(106.8)は同3位、オフェンシブレーティング(114.2)は同5位だった。3つのカテゴリーすべてでトップ5入りしたのはサンズだけだ。また、第3クォーター終了時点でリードしていた試合では47勝0敗を記録。1シーズンの記録としては、ショットクロックが導入された1954-55シーズン以降で最多の数字だ。
ウィリアムズHCは今季、月間最優秀ヘッドコーチ賞を2度受賞(10月/11月と1月)。オールスターゲームではチーム・レブロンの指揮を執った。
ウィリアムズHCは今季がサンズで3年目。昨季はレギュラーシーズンで51勝21敗を記録し、1992-93シーズン以来となるNBAファイナル進出を果たして、最優秀ヘッドコーチ賞争いで2位となった。サンズの指揮官になる前は、ニューオーリンズ・ホーネッツ/ペリカンズで5シーズンにわたってヘッドコーチを務めている。
投票結果は以下の通り。
2021-22 Kia NBA最優秀ヘッドコーチ賞 投票結果
ヘッドコーチ (チーム) |
1位票 (5点) |
2位票 (3点) |
3位票 (1点) |
合計 |
---|---|---|---|---|
モンティ・ウィリアムズ (サンズ) |
81 | 17 | 2 | 458 |
テイラー・ジェンキンズ (グリズリーズ) |
17 | 55 | 20 | 270 |
エリック・スポールストラ (ヒート) |
1 | 16 | 19 | 72 |
イメイ・ユドカ (セルティックス) |
1 | 5 | 26 | 46 |
JB・ビッカースタッフ (キャバリアーズ) |
0 | 4 | 16 | 28 |
タロン・ルー (クリッパーズ) |
0 | 1 | 6 | 9 |
ジェイソン・キッド (マーベリックス) |
0 | 1 | 6 | 9 |
ニック・ナース (ラプターズ) |
0 | 1 | 1 | 4 |
クリス・フィンチ (ティンバーウルブズ) |
0 | 0 | 4 | 4 |