有言実行の活躍でセルティックスの勝利に貢献したテイタム「自分たちを取り戻した」

2022-05-24
読了時間 約2分
NBA Entertainment

ジェイソン・テイタムは、口にしたことを実行する男だ。

NBAプレイオフ2022イースタン・カンファレンス・ファイナル第3戦でボストン・セルティックスが敗れた際、テイタムは6ターンオーバーの10得点というパフォーマンスに終わった。ホームでセルティックスが敗れた大きな要因となったのが、彼の不出来だった。試合後、テイタムは第4戦での巻き返しを誓った。

テイタムは「僕がもっと良いプレイをしなければいけない」と話したのだ。

「シンプルなことだ。すべてが懸かるシーズンのこの時期に、僕はもっと良いプレイをしなければ」

決して注目すべき名言ではない。ほとんど決まり文句のようなものだ。選手たちが何度も繰り返す、お決まりの定型文のようなものだ。だが、テイタムは見事に有言実行としたのである。

宣言したように、テイタムはマイアミ・ヒートとの第4戦で、もっと良いプレイをした。正確には、もっとずっと良いプレイだ。

使命に燃える男のように、テイタムは試合開始から見事な活躍を見せた。24歳のスーパースターフォワードは、ヒート自慢の守備に向かっていき、ヒートの守備の要であるPJ・タッカーを苦しめ、まるで意のままというようにフリースローを獲得していった。

第1クォーターを終え、テイタムは12得点とヒート全体(11)を上回る得点をあげた。前半終了時のFT試投(12)もヒート全体(11)を上回っている。最終的に、テイタムはひとりで31得点を記録し、ヒートのスターター全員(18)を上回る得点をマークした。

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この日の試合で、テイタムは31得点、8リバウンド、5アシストを記録した。フィールドゴールは16本中8本成功。FTは16本試投で14本を沈めた。悪かった点をあげるなら、3ポイントショットだ(7本中1本成功で14.3%の成功率)。

しかし、インパクトを残す上で、テイタムは3Pを決める必要がなかった。絶えずアタックし、頻繁にFTを獲得することで、ヒートの守備をバラバラにしたのだ。テイタムのアグレッシブなプレイは、それを生かしてチームメイトたちが得点するための道も切り引いた。

試合後、『ESPN』のインタビューで、テイタムは「自分たちを取り戻しただけさ」と話している。

「本当にホームコートを守らなければいけない一戦だと分かっていた。前回の試合を終えて、僕たちはプレイする準備を整えていたんだ。とにかく全員がもっと良いプレイをしようと準備していた」

セルティックスは102-82で勝利し、シリーズを2勝2敗のタイとした。第5戦は25日(同26日)、FTXアリーナ(フロリダ州マイアミ)で行われる。

セルティックスには勢いがある。彼らには自信がある。信念がある。

そして、彼らにはテイタムがいる。

原文:Jayson Tatum's aggressive offense breathes life into Celtics as they tie up series vs. Heat(抄訳)

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