NBAは5月3日(日本時間4日)、マイアミ・ヒートのタイラー・ヒーローが、2021-22シーズンのKia NBAシックスマン賞(6thマン/Sixth Man of the Year)を受賞したことを発表した。ヒーローは初の受賞。ヒートの選手の受賞も初となる。
シックスマン賞は、レギュラーシーズンを通してベンチからの出場で最も活躍を見せた選手に贈られる個人賞だ。先発出場よりもベンチからの出場の方が多いことが条件となる。
投票は全世界の100名のスポーツライターとブロードキャスターによるもので、1位票が5ポイント、2位票が3ポイント、3位票が1ポイント。ヒーローは488ポイントを獲得した(1位票96)。2位はクリーブランド・キャバリアーズのケビン・ラブで214ポイント(1位票3)。3位はフェニックス・サンズのキャメロン・ジョンソンで128ポイント(1位票1)だった。
3年目のヒーローは今季、66試合に出場(先発10試合)。平均32.6分間のプレイで20.7得点、5.0リバウンド、4.0アシストを記録した。リザーブ選手としてはリーグ最多の平均20.8得点をあげている。ベンチからの出場が50試合超で平均20.0得点超を達成したのは、1970-71シーズン以降でサール・ベイリー(1987-88シーズン)、エディー・ジョンソン(1988-89シーズン)、リッキー・ピアース(1989-90、1990-91シーズン)、ルー・ウィリアムズ(2017-18、2018-19シーズン)に続く5人目だ。
また、ヒーローは途中出場した8試合で30得点超をあげており、これは1970-71シーズン以降で3位タイの数字。20試合で25得点超は4位タイの数字だ。フリースロー成功率(86.8%)はNBAで20位、平均得点は21位、3ポイントショット成功率(39.9%)は26位、3P成功数(175)は32位。
ベンチからの出場で1シーズンに1162得点と球団最多記録を樹立したヒーローは、53勝29敗でイースタン・カンファレンスの第1シードを獲得したヒートに貢献した。ヒートはプレイオフでカンファレンス・セミファイナルに勝ち進み、フィラデルフィア・76ersと対戦中。第1戦で勝利し、第2戦が4日(同5日)に行われる。
2019年のNBAドラフトで全体13位指名された22歳のヒーローは、ヒートでの3シーズンで175試合に出場し、平均16.7得点、4.7リバウンド、3.2アシストを記録している。2019-20シーズンにはオールルーキー・セカンドチームに選出された。ボストン・セルティックスとのカンファレンス・ファイナル第4戦では37得点をあげ、プレイオフの1試合におけるヒートの新人最多得点記録を樹立している。
投票結果は以下の通り。
2021-22 Kia NBAシックスマン賞 投票結果
選手 (チーム) |
1位票 (5点) |
2位票 (3点) |
3位票 (1点) |
合計 |
---|---|---|---|---|
タイラー・ヒーロー (ヒート) |
96 | 2 | 2 | 488 |
ケビン・ラブ (キャバリアーズ) |
3 | 58 | 25 | 214 |
キャメロン・ジョンソン (サンズ) |
1 | 27 | 42 | 128 |
ジョーダン・クラークソン (ジャズ) |
0 | 7 | 6 | 27 |
ルーク・ケナード (クリッパーズ) |
0 | 2 | 6 | 12 |
ボグダン・ボグダノビッチ (ホークス) |
0 | 3 | 1 | 10 |
ケリー・ウーブレイJr. (ホーネッツ) |
0 | 0 | 9 | 9 |
ディアンソニー・メルトン (グリズリーズ) |
0 | 0 | 4 | 4 |
モントレズ・ハレル (ホーネッツ) |
0 | 1 | 0 | 3 |
イマニュエル・クイックリー (ニックス) |
0 | 0 | 2 | 2 |
ブランドン・クラーク (グリズリーズ) |
0 | 0 | 1 | 1 |
タイアス・ジョーンズ (グリズリーズ) |
0 | 0 | 1 | 1 |
マキシ・クリーバー (マーベリックス) |
0 | 0 | 1 | 1 |