ヒートのスポールストラHC 「いつ、どちらに傾いてもおかしくない」

2022-05-24
読了時間 約2分
NBA Entertainment

マイアミ・ヒートはNBAプレイオフ2022イースタン・カンファレンス・ファイナル第3戦でボストン・セルティックスに敵地で勝利し、シリーズを2勝1敗と先行した。だが、5月23日(日本時間24日)の第4戦ではセルティックスに見事にお返しされた。

アル・ホーフォードの強烈な存在感とロバート・ウィリアムズ三世の復帰で攻撃を封じられたヒートは、第4戦で最大32点のビハインドを背負い、82-102と20点差で敗れた。

ヒートは第1クォーターに11得点しかあげることができなかった。プレイオフにおける第1Qの球団最少得点記録更新だ。そして、その後も挽回することができなかった。

スターターの5選手は前半、わずか12得点にとどまった。『ESPN Stats & Info』によると、プレイオフにおける前半の得点としては、2011年ヒート戦でのフィラデルフィア・76ers(9得点)以来の数字だ。

試合後、ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは「彼らは襲いかかってきた」と話している。

「何よりも最初のウチの攻撃が本当に痛かったと思う。ロードでは断固たる実行力が必要だが、それを出すことができず、相手がそこから得点して気持ちを楽にし、フリースローを獲得していった。彼らのあのスタートダッシュで、その後の試合展開となった」

タイラー・ヒーロー(そけい部)が欠場したヒートは、途中出場から約30分間のプレイで23得点、6アシスト、4リバウンドを記録したビクター・オラディポだけが輝いた。

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カイル・ラウリー、ジミー・バトラー、バム・アデバヨの3選手は合計18得点にとどまり、マックス・ストゥルースとPJ・タッカーは無得点。『ESPN Stats & Info』によると、スターター全員がベンチメンバーの得点を下回ったのは、データ収集が始まった1970-71シーズン以降のプレイオフで初めてのことだ。NBAとABAの統合以来、プレイオフにおけるスターターの最少得点記録となる。

スポールストラHCは「言い訳無用だ」と話した。

「今夜は確かに彼らのプレイが勝っていた」

「まったく試合をつかむことができなかった。こういったクレイジーな展開以外では、本当に競争的な2チームだ。スコアなどからは、いかに激しい競争か、本当には分からないよ。いつ、どちらに傾いてもおかしくないんだ。今夜目にしたのもそういうことだった」

第1戦はヒートが最大20点差で制し、第2戦はセルティックスが最大34点差をつけた。第3戦はヒートが最大26点リードしている。第4戦まで、今シリーズはどちらかが大差をつけるシーソーゲームのような展開だ。

第5戦は25日(同26日)、FTXアリーナ(フロリダ州マイアミ)で行われる。ヒートはホームで勢いを取り戻せるだろうか。

原文:Erik Spoelstra on Heat's Game 4 loss: Celtics 'came out and jumped us'(抄訳)

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