NBAは5月31日(日本時間6月1日)、NBAケアーズ地域貢献賞をボブ・レニアー賞に改名すると発表した。NBAの価値を教え、世界中のコミュニティでポジティブな影響を及ぼしたレニアー氏の貢献をたたえる。ネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以下、殿堂)入りしているレニアー氏は、10日(同11日)に死去したことが発表された。
新たに「Bob Lanier Community Assist Award presented by Kaiser Permanente」となった同賞を最初に受賞したのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのギャリー・ペイトン二世だ。シーズンを通じたベイエリアの若者を支援する持続的なコミュニティ活動から、12日間におよぶファンからの投票と、NBAエグゼクティブパネルによって選出された。
ペイトン二世は特に学習障害や困難を抱える若者に関する取り組みを通じ、コミュニティへの還元に積極的に取り組んできた。今季は自身が生涯を通じて抱えてきたディスレクシア(難読症)に関する非営利団体「GPII Foundation」を創設している。
ペイトン二世自身がディスレクシアに苦しんできたことや、影響を受ける若者を励ますためのペイトン二世の情熱と努力を受け、ウォリアーズは主に学習障害を抱える学生を含めるべく、「Read to Achieve」プログラムを拡大した。
ウォリアーズとNBAはNBAファイナル2022の期間中にペイトン二世を表彰する予定。GPII Foundationには7万5000ドル(約970万円)が寄付される。