エンビード不在で初戦黒星の76ers ハーデン「僕らはもっと良くなる」

2022-05-03
読了時間 約2分
NBA Entertainment

ジョエル・エンビードが負傷離脱している中、フィラデルフィア・76ersはイースタン・カンファレンスの第1シードであるマイアミ・ヒートとのカンファレンス・セミファイナルで、ジェームズ・ハーデンがチームをけん引することを必要としている。だが、5月2日(日本時間3日)の第1戦で、ハーデンは手腕を振るうことができなかった。

バム・アデバヨとタイラー・ヒーローが支配的な守備力や力強いパフォーマンスを見せ、ヒートは106-92で76ersとの第1戦を制し、シリーズ1勝0敗と先手を取った。

ハーデンは約34分間のプレイでフィールドゴール13本中5本成功(38.5%)の16得点にとどまった。9リバウンド、5アシストをマークしたが、ターンオーバーも試合最多の5つ。フリースロー試投はわずか4本にとどまり(いずれも成功)、3ポイントショットは7本中2本成功と成功率わずか28.6%に終わっている。

前半は、素晴らしいプレイだった。

ヒートに13点差をつけられ、試合の主導権を握られたとみられていた中で、ハーデンは第2クォーターに76ersをけん引。ヒートのエリート級の守備に対してアグレッシブに攻め、リングに向かい、チームメイトたちが生かせるペースをつくった。ハーデンのおかげで、76ersは1点をリードしてハーフタイムを迎えたのだ。

だが、後半はまったく別物となった。

ジミー・バトラー、PJ・タッカー、アデバヨを中心に、ヒートは守備を強め、より激しいスイッチで76ersをペリメーターへと追いやった。このヒートの強度にハーデンは大きく影響され、76ersの攻撃は崩れることになったのだ。

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後半のハーデンはFG5本中1本成功の4得点に終わった。アシストも1つで、ターンオーバーは2つ。とても素晴らしい出来とは言えない。

エンビードがいない中でハーデンが活躍しなければ、76ersは短いシリーズとなるかもしれない。ハーデンはNBA創設75周年記念チームに選ばれ、MVPを受賞したことがあり、オールスター選出10回を誇る選手らしいプレイをしなければならないのだ。

ヒートの守備はエリートクラスだ。だが、ハーデンはもっとアグレッシブになり、攻め込んで、チームメイトたちのチャンスをつくることで、試合のペースをコントロールできる。シンプルに言えば、エンビードが負傷していても76ersが勝ちたいのなら、ハーデンがこの日の13本以上のFGを放つ必要があるだろう。

試合後、ハーデンは「僕らはもっと良くなる。長くシリーズにいられるだろう」と話した。

「もちろん、ジョエルの不在は痛い。それは僕らにコントロールできないことだ。でも、とにかくコートに立ち、堂々と、素晴らしいプレイをしなければいけない。僕たちには巻き返す力がある。だから、それができると思っているよ」。

4日(同5日)の第2戦が、その機会となる。

原文:Joel Embiid-less 76ers need James Harden to step up against Heat in second round(抄訳)

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