八村塁と渡邊雄太のおかげで「見えない扉が開いていく」 WOWOW NBA開幕戦にBose氏と長澤壮太郎氏がゲスト出演

2023-10-25
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(一野洋)

NBA 2023-24シーズンが日本時間10月25日に開幕した。日本の多くのNBAファンがこの瞬間を待ち望むなか、WOWOWによるNBA中継『WOWOW NBA』が6シーズンぶりに復活した。

記念すべき復活初戦の放送・配信カードは、NBA5年目の八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズと昨季NBA王者に輝いたデンバー・ナゲッツのリーグ開幕戦。無料で放送・配信されたその注目カードに、WOWOW NBAファミリーの一員であるBose氏(スチャダラパー)と長澤壮太朗氏がゲスト出演した。

久々のWOWOW NBA出演となったBose氏とコアファンの心をわしづかみにした人気番組『長澤壮太郎 Presents So!スポNBA』の復活に心躍らせる長澤氏は、「WOWOWに戻ることができてうれしい」と、率直な喜びを異口同音に述べた。この日の放送で注目されたレイカーズの八村に対して、長澤氏は「まだエンジンをかけたくらいで、実力の半分くらいしか出していない。後半になったら必ずキーパーソンになってくる」と今後の活躍に期待を寄せた。

日本人がNBAで活躍する時代になったことを感慨深げに見守る二人だが、続く27日には渡邊雄太が所属するフェニックス・サンズと八村がいるレイカーズが早くも激突する。シーズン早々に実現する日本人対決に二人は心を弾ませる。

NBA開幕初週のWOWOW NBA放送予定はこちら

Bose氏が「(八村と渡邊の)プレイ時間やスタッツがどれくれいか考えてしまうし、次の日のニュースが浮かんじゃう」と話せば、長澤氏も「主力メンバーの中での直接対決が我々にとって新鮮であり幸せ。この2チームは年4回戦うことに加えて、プレイオフで戦う可能性もある。もしかしたら、プレイオフで日本人同士の削り合いが見られるかもしれない。そういうシーンは見たことがないから、実現すればファンとしては最高の瞬間だと思います」と、今後の対決を大いに楽しみにしている。

野球で言えば野茂英雄、サッカーで言えば三浦知良や中田英寿のように海外挑戦するには必ずパイオニアと呼べる存在がいる。バスケットボール界で言えば田臥勇太に続く形で、今まさに八村と渡邊が後進のための扉を開いている。

長澤氏は、今や普通にNBAで活躍するようになった八村と渡邊が、その基準を身近に感じられる若者に好影響を与え、日本バスケ界のレベルアップに貢献していると感じている。さらに、NBAのスカウトも次世代の八村や渡邊を探そうとアジア市場にも目を向けるようになり、「彼らのおかげで見えないドアがどんどん開いていくと思います」と、今後NBAへ挑戦する日本人選手が増えてくると予測する。

開幕したばかりのNBAのシーズンの注目は日本人選手の活躍だけではない。Bose氏と長澤氏は今シーズンの優勝チームをどう予想しているのだろうか?

ニューヨーク・ニックスファンの二人はともに「まだちょっと早い」という理由で『推しチーム』を優勝候補には挙げなかった。Bose氏は熟考しながら「東はボストン(セルティックス)、西はデンバーが強いと思う」。長澤氏は「全員が万全の状態ならナゲッツの層が厚いかな。ただ、(ヤニス)アデトクンボと(ニコラ)ヨキッチのやり合いが見たいので、ナゲッツと(ミルウォーキー)バックスのファイナルで、バックスが勝ってくれたらうれしいかな」と希望的観測も含めて予想した。

創設78年目を迎え、WOWOW NBAも復活した2023-2024シーズンはいったいどんな1年になるのだろうか。二人の予想がどうなるのかも含めて、注目のシーズンとなりそうだ。