NBA記者の戦力分析:東地区上位を狙うホークス|NBA 2023-2024シーズン

2023-09-22
読了時間 約2分
(Getty Images)

アトランタ・ホークスはこの夏、ジョン・コリンズを放出し、デジャンテ・マレーとは延長契約を結んだ。

ホークスの2023-2024シーズンの戦力について、『NBA.com』のショーン・パウエル記者が分析する。

主な新戦力

  • コービー・バフキン(ガード/ドラフト)
  • パティ・ミルズ(ガード/フリーエージェント)

主な退団選手

  • ジョン・コリンズ(フォワード)

昨シーズン

かつては上昇気流にあったホークスだが、昨季は乱気流にもつれ込んだ。生え抜き選手をなだめるためもあってヘッドコーチ(ネイト・マクミラン)を解任。平均的なチームになり、プレイオフはファーストラウンド敗退に終わった。再び後退となり、球団の狙いと違ったのは確かだ。

トレイ・ヤングとの口論からほどなく、ホークスはマクミランを解任。そして残りシーズンを暫定指揮官に託すことをしなかった。次の機会を待っていたクイン・スナイダーを招へいしたのだ。

球団と指揮官の双方が早々に決断したのは興味深い。スナイダーは夏まで待ち、今オフシーズンに選ぶこともできた。ミルウォーキー・バックス、フェニックス・サンズ、フィラデルフィア・76ersといった球団が指揮官を代えているのだ。これらの球団、特にバックスとサンズは、ホークス以上に魅力的ではなかっただろうか。

スナイダーの当面の目標は、評価を落としたヤングとの関係を構築することだった。平均26.2得点、10.2アシストを記録したにもかかわらず、ヤングはコーチたちからオールスターに選ばれず。さらに、メディアによる一部選手の投票でも軽視された。

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ヤングが苦戦したのは、3ポイントショット成功率33.5%というアウトサイドからのショット、そして課題の守備だった。しかし、ホークスが41勝にとどまったシーズンの責任がすべて彼にあるわけではない。マレーは攻守両面で堅実だったが、ほかに活躍した選手はいなかった。

シーズン途中のトレードでサディック・ベイというシューターを新たに加えたが、それ以外にホークスは大きな改革を望まず、シーズンは平凡な出来に終わった。


夏の総括

この秋、コリンズはトレードの噂を気にしながらホークスのトレーニングキャンプに参加する必要がなくなった。ここ数年、彼はホークスからどこかに移籍すると言われていたのだ。そして噂はついに現実となった。7月のフリーエージェントで、コリンズはユタ・ジャズに向かったのである。

長く待つことにしたホークスは、コリンズの価値が下がり、見返りに優れた若いローテーション選手を獲得することができなかった(別のトレードで加入したミルズを貶めるものではない)。かつてはダブルダブルを達成できる脅威だったコリンズだが、かなり早くに成績が低下。ルディ・ゲイや将来のドラフト2巡目指名権と引き換えのトレードとなったが、ゲイはミルズ獲得のためにオクラホマシティ・サンダーへトレードされた。ミルズはキャリア終盤ながら堅実なガード。短期間、おそらくは1シーズンのためだけの狙いだ。

これくらいで、ホークスの夏はさほど忙しくならなかった。ランドリー・フィールズとカイル・コーバーの新フロントオフィスは、大きく変更すべきか、来シーズンで様子見する計画のようだ。それは、昨季振るわなかったチームで続け、だが2021年にイースタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだチームからはさらにかけ離れることに、ホークスが大筋では満足していることを意味する。

だから、ホークスはヤングとマレーのバックコートコンビを保ち、どちらかをトレードさせようともしなかった。ヤングは1年前にルーキー延長契約を、マレーはこの夏に4年の延長契約を結んでいる。何か変更がない限り、ホークスはしばらくこのバックコートコンビのままだろう。

また、ホークスはディアンドレ・ハンターを少なくとも当面は残すことにした。数年前に延長契約を結んだが、ホークスはまだピークに達するのを待っている。あるいは、もう達したかもしれないが。

その意味では、ハンターは次のコリンズになる可能性が最も高い。輝きを失った若いスターターは、すぐにホークスを去ることになるかもしれないのだ。

原文:30 teams in 30 days: Hawks eyeing a place among the East's elite(抄訳)