ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、また新たに歴史を塗り替えつつある。NBA通算得点記録でカリーム・アブドゥル・ジャバーをもうすぐ上回ろうとしているのだ。
今季がNBAで20シーズン目のジェームズだが、衰えの兆候を多く見せることはない。38歳となったが、先日も2試合連続で47得点、43得点をマークし、ジャバーの持つ通算最多得点記録の更新まで500得点を切った。
▶あなたは何問正解できる? 究極のスポーツクイズに挑戦しよう
そのジェームズが、『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者と記録更新について話した。通算最多得点の記録更新は自身のキャリアにおける偉業の中でどういう位置づけになるか、ジェームズは「分からない」と述べている。
ジェームズは「狙っていたことではないから、分からないよ。リーグ入りした時の目標ではなかったんだ」と続けた。
「オールスターのチームに入り、新人王になって、オールNBAファーストチームに選ばれ、オールディフェンシブ・ファーストチームに選出されて、そしてもちろん優勝すること。リーグのMVPになること(が目標だった)」
「通算得点記録は、考えたこともなかったんだ。僕は常にパス優先だったからね。チームメイトたちの成功を見るのがずっと大好きだったんだ」
アブドゥル・ジャバーは1984年にNBAの通算最多得点記録を更新し、3万8387得点という数字を残して1989年に引退した。約40年ぶりとなるジェームズの記録更新は、長期にわたる持続的な偉大さの産物だ。
マクメナミン記者のインタビューで、ジェームズは20年目でも高い得点力を発揮できるように進化してきたと話している。
ジェームズは「キャリアを通じて、僕はとにかくプレイのあらゆる面を向上させてきた」と述べた。
「ローポストからのプレイが本当にうまくいかない時もあった。ローポストで脅威になれていなかったんだ。ミッドレンジから脅威になれなかった時もある。アウトサイドで脅威じゃなかった時もね。文字どおり、自分がうまくなかったことをとにかく鍛えようとした時期があったんだ」
「コート上で自分がやりたいことをやれるように進化してきたんだ」
ジャバーの記録がこれほど長く破られたなかったことを考えれば、ジェームズが高いレベルのプレイを持続させてきたことで、通算最多得点は事実上更新が不可能な記録となるだろう。
原文:LeBron James discusses approaching Kareem Abdul-Jabbar's scoring record: 'It wasn't a goal of mine'(抄訳)