NBAのシーズンが始まって、ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングはその名前が騒がれていた。それらのどれも、バスケットボールとは関係ないことだった。
先日、アービングはソーシャルメディアへの反ユダヤ的投稿、そして複数回にわたる報道陣からの質問への応対で、球団から最低5試合の出場停止処分を科された。
ネッツは公式発表で「現在彼がブルックリン・ネッツと関わるのにそぐわない」としている。報道によると、ネッツはアービングがコートに戻れるようになるまでにいくつかの条件をもうけたという。
『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、出場停止を解くための条件は以下のとおりだ。
- 謝罪し、映画を非難して、反ユダヤの信念をもっていないと宣言すること
- 反ヘイト団体への50万ドル(約7050万円/1ドル=141円換算)の寄付
- 感受性訓練の完遂
- 反ユダヤに関する訓練の完遂
- ブルックリン・コミュニティの名誉毀損防止同盟代表やユダヤ人指導者との面談
- オーナーのジョー・ツィや球団関係者と面談し、状況への理解を示すこと
アービングはすでにインスタグラムで自らの行為を謝罪しており、条件の1つ目をクリアしている。
だが、アービングに関するネッツの対応には、すべての人が賛同しているわけではない。NBPA(選手会)の副会長を務めるボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンは、NBPAがこの件で行動することを望むと話した。
ブラウンは『The Boston Globe』のギャリー・ウォシュバーン記者に「カイリー・アービングが反ユダヤだとは思わない。統括する組織の人たちも、彼が反ユダヤだとは思っていないと思う。彼は間違いをした」と述べている。
アービング擁護に乗り出した選手はブラウンだけではない。元チームメイトであるロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズも、11月10日(日本時間11日)にツイッターで不満を表した。
カイリー・アービングの処分にレブロン・ジェームズが言及
アービングの状況に沈黙していたジェームズだが、10日(同11日)にツイッターで発言した。アービングはバスケットボールを続けられるべきだと述べている。
「有害な情報を共有することの正当性を信じていないと言った。これからもその考え方は変わらない。でも、カイリーは謝罪した。彼はプレイできるようになるべきだ。それが自分の考えだ。とてもシンプルなことだよ。彼が学ぶのを助けよう。だが、彼はプレイすべきだ。コートに戻るために彼が求められていることは過剰だと思う。彼は言われているような人ではない。とにかく、僕は自分のリハビリセッションに戻るよ」
原文:Lakers' LeBron James responds to Nets' Kyrie Irving's suspension over antisemitic stance(抄訳)