クリーブランド・キャバリアーズのドノバン・ミッチェルが1月2日(日本時間3日)、オハイオ州クリーブランドのロケット・モーゲージ・フィールドハウスで行われたシカゴ・ブルズ戦で、自己最多となる71得点をあげた。一時21点のビハインドを背負ったキャバリアーズだが、オーバータイムの末に145-135で勝利を収めている。
11アシスト、8リバウンドも記録したミッチェルは、第4クォーター残り3秒、自らのフリースローが決まらなかったリバウンドを拾ってプットバック。オーバータイムに持ち込む活躍も見せた。
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さらに、オーバータイムにも13得点をマーク。ダリアス・ガーランド(右親指)、エバン・モーブリー(足首)と主力スターターの2人を欠いたキャバリアーズを勝利に導いている。
キャバリアーズのJB・ビッカースタッフ・ヘッドコーチは「こんなパフォーマンスを生で見たことはない」と、ミッチェルを称賛した。
「今夜はNBAの歴史でも有数の素晴らしいパフォーマンスを楽しませてもらった」
26歳のミッチェルがNBAの歴史に名を刻んだ怪物級のパフォーマンスを見ていこう。
71:キャバリアーズの球団記録
71得点はミッチェルの自己最多記録というだけではない。レブロン・ジェームズやカイリー・アービングといった選手たちを上回り、キャバリアーズの球団記録でもある。ミッチェルは加入から半シーズンと経たないうちにその記録を樹立した。キャバリアーズによると、1試合50得点超は、球団史上5人目だ。
キャバリアーズの1試合最多得点記録
順位 | 選手 | 達成年 | 得点 |
---|---|---|---|
1位 | ドノバン・ミッチェル | 2023 | 71 |
2位タイ | レブロン・ジェームズ | 2017 | 57 |
2位タイ | カイリー・アービング | 2015 | 57 |
4位 | レブロン・ジェームズ | 2005 | 56 |
5位タイ | カイリー・アービング | 2015 | 55 |
5位タイ | レブロン・ジェームズ | 2009 | 55 |
7位タイ | レブロン・ジェームズ | 2009 | 52 |
7位タイ | レブロン・ジェームズ | 2005 | 52 |
9位タイ | ダリアス・ガーランド | 2022 | 51 |
9位タイ | レブロン・ジェームズ | 2009 | 51 |
9位タイ | レブロン・ジェームズ | 2008 | 51 |
9位タイ | レブロン・ジェームズ | 2006 | 51 |
99:ひとりで演出
ウィルト・チェンバレンに続く記録とあれば、素晴らしい夜だったことが分かるだろう。
ミッチェルは71得点に加え、自己最多の11アシストをマークし、キャバリアーズの99得点に絡んだ。『Opta Stats』によると、これはNBAの歴史でチェンバレン(104得点)に続く2位の数字だ。
ミッチェルは3ポイントショット15本中7本成功を含むフィールドゴール34本中22本成功、フリースロー25本中20本成功で71得点を達成した。
エリート級の記録
1試合に70得点超を達成したのは、NBAの歴史でミッチェルが7人目だ。現役選手の記録としては、フェニックス・サンズのデビン・ブッカーが樹立していた70得点を上回って最多となる。
71得点はエルジン・ベイラー、デイビッド・ロビンソンと並び、歴代8位タイの数字だ。
NBAの1試合最多得点記録
順位 | 選手 | 対戦相手 | 達成年 | 得点 |
---|---|---|---|---|
1位 | ウィルト・チェンバレン | ニックス | 1962 | 100 |
2位 | コービー・ブライアント | ラプターズ | 2006 | 81 |
3位 | ウィルト・チェンバレン | レイカーズ | 1961 | 78 |
4位タイ | デイビッド・トンプソン | ピストンズ | 1978 | 73 |
4位タイ | ウィルト・チェンバレン | ニックス | 1962 | 73 |
4位タイ | ウィルト・チェンバレン | ブルズ | 1962 | 73 |
7位 | ウィルト・チェンバレン | レイカーズ | 1962 | 72 |
8位タイ | ドノバン・ミッチェル* | ブルズ | 2023 | 71 |
8位タイ | デイビッド・ロビンソン | クリッパーズ | 1994 | 71 |
8位タイ | エルジン・ベイラー | ニックス | 1960 | 71 |
11位 | デビン・ブッカー* | セルティックス | 2017 | 70 |
12位 | ウィルト・チェンバレン | ナショナルズ | 1963 | 70 |
*現役選手
今季のNBAトップ
ミッチェルの71得点は先週ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチがマークした60得点を上回り、今季のNBAにおける1試合の最多得点記録だ。
今季、1試合50得点超はここまで11回。ドンチッチのほかにジョエル・エンビードやブッカーが複数回達成している。
2022-2023シーズンのNBAの1試合最多得点記録
順位 | 選手 | 対戦相手 | 得点 |
---|---|---|---|
1位 | ドノバン・ミッチェル | ブルズ | 71 |
2位 | ルカ・ドンチッチ | ニックス | 60 |
3位 | ジョエル・エンビード | ジャズ | 59 |
4位 | デビン・ブッカー | ペリカンズ | 58 |
5位 | アンソニー・デイビス | ウィザーズ | 55 |
6位 | ジョエル・エンビード | ホーネッツ | 53 |
7位 | パスカル・シアカム | ニックス | 52 |
8位タイ | デビン・ブッカー | ブルズ | 51 |
8位タイ | ダリアス・ガーランド | ウルブズ | 51 |
10位タイ | ステフィン・カリー | サンズ | 50 |
10位タイ | ルカ・ドンチッチ | ロケッツ | 50 |