ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングが、11月13日(日本時間14日)のロサンゼルス・レイカーズ戦に出場しないことが分かった。ジャック・ボーン・ヘッドコーチが明かしている。ネッツが出場停止処分を科したアービングがいつ復帰するかはまだ不明だ。
ボーンHCは「予定に関してはまったくアップデートがない」と話した。
アービングが反ユダヤ的ドキュメンタリー映画へのリンクをツイッターに投稿し、当初謝罪を拒んだことを受け、ネッツは選手に最低5試合の出場停止処分を科した。12日(同13日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦が処分開始から5試合目となる。
ネッツのオーナーであるジョー・ツァイは11日(同12日)、妻のクララと一緒にアービングと前日会ったことをツイートし、「私にはカイリーがユダヤ人やどんなグループに対してもヘイトの信念を持っていないことは明らかだ」と投稿した。だがネッツは、アービングがチームに戻る前にユダヤコミュニティの指導者とも会う必要があるとしている。アービングがそれを行ったか、あるいはいつ行ったかについて、ネッツは明らかにしていない。
ボーンHCは「昨日ジョーがあの声明を出したのは良いことだ」と述べている。
「今は協力と連携がどうなのかを示している」
また、NBPA(選手会)は11日(同12日)、電子メールで会員にアービングの件が間もなく解決される見込みと伝えた。NBPAは選手たちに、先日からのアービングに関する「思慮深い発言」(NBPA)と忍耐を感謝している。
NBPAは「カイリーとNBPAが明白に反ユダヤやあらゆる類のヘイトを非難していることを我々は最初から断言しており、機会あるたびにそれを繰り返していきます」と伝えた。
「これからもカイリーと今後すべての選手の権利があらゆる状況で保護されるように努め、当事者の全員にとって満足できるかたちですべての件が間もなく解決されることを待ち望んでいます」
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、アービングが反ユダヤでないことに「疑いはない」と話した。10日(同11日)の『Sports Business Journal』による会議での発言だ。シルバーは週の初めにアービングと会っている。
その後、シルバーは『The New York Times』のインタビューで、アービングが「ヘイトに満ちたコンテンツの投稿による被害」を指摘し、アービングが反ユダヤかどうかは単独の問題からかけ離れていると強調した。
今回の件は影響を及ぼしており、アービングがプレイしたネッツの試合でコートサイドのファンは「Fight Antisemitism」(反ユダヤと闘う)と書かれたTシャツを着ていた。Nikeはアービングとの関係を中断し、今後のシグネチャーシューズの発売計画を中止。同社の共同創設者であるフィル・ナイトは、先日の『CNBC』で「甘受できないいくつかの発言」により、アービングとの関係は永久に絶たれただろうと話した。
アービングは自身のソーシャルメディアで、自らの投稿によって傷ついた「すべてのユダヤ人家族とコミュニティに」謝罪している。