オフシーズンにトレード要求が騒がれたブルックリン・ネッツのケビン・デュラントが9月26日(日本時間27日)、ネッツでの3シーズン目を迎えてのメディアデーに臨んだ。
予想されたように、デュラントにはオフシーズンの出来事に関する質問が多く寄せられた。不満に至った理由や現状について、デュラントは誠実に回答している。
トレードを要求した理由
デュラントは報道陣に、一貫性のなさやロスターの変更がフラストレーションにつながったと明かした。2021年、自分が考えていた方向性から延長契約を結んだが、ジェームズ・ハーデンのトレード要求など、様々な変更があり、全体的な見通しが変わったという。
デュラントはこのように話した。
「昨年はチームを巡って不確実なことがたくさんあった。昨年夏、(2021年のプレイオフで)カンファレンス・セミファイナルまで進んだグループで戦っていくつもりで4年契約を結んだんだ」
「安定して優勝するための文化を築こうとする場所にいたい。それに関して疑念があった。それを(オーナーの)ジョー(ツァイ)に伝えたんだ。そこから僕たちは前進した」
トレードが実現しなかったことについて
デュラントの最も有名なコメントのひとつは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代に自分が優れていると強調した「僕はケビン・デュラント。僕が何者かはみんな知っている」というフレーズだ。
今回のネッツのメディアデーでも、デュラントは同じような心情を明かした。ネッツ残留に驚いているか問われると、デュラントは「誰も僕を手放せないほどに自分が優れていることは分かっている。僕は自分が何者かを知っているんだ」と回答。トレード要求を尊重するためにネッツ経営陣が妥協しなかったことを喜んでいると述べた。
今後のネッツでの取り組み
2021年に4年の延長契約を結んだにもかかわらず、1年も経たないうちに退団の可能性があったデュラント。当然、再び困難に出くわした時に彼が球団に対してどれほど真剣に取り組むのかを疑問視する声もある。
だがデュラントは、自分の歴史が物語っていると主張した。
「3年を経て、ネッツのファンは僕を分かっているはずだ。僕の仕事ぶりをね。僕らは多くのことを経験してきた。それでも僕は自分の仕事をする。この3年があって、ネッツのファンに何かを証明しなければいけないとは思わない。このチームで前進しようと全力で取り組む。(それでもネッツのファンが)疑うのであれば、僕にはコントロールできないことだ」