NBAは5月4日(日本時間5日)、ボストン・セルティックスのマーカス・スマートが、2022-2023シーズンのNBAハッスル賞(NBA Hustle Award)を受賞したことを発表した。昨季に続き、史上初の2年連続の受賞。2016-2017シーズンに創設されて以来、スマートは3度目の受賞となる。
ハッスル賞は従来のボックススコアではなく、2016年のプレイオフから収集されているハッスルスタッツに基づいて贈られる賞だ。ハッスルスタッツには、ディフレクション、ルースボールの確保、テイクチャージ、スクリーンアシスト、ショットコンテスト(シュートに対してディフェンダーが間合いを詰める行為)、ボックスアウトなどが含まれる。スタッツはNBA.com/Statsで見ることができる。
マーカス・スマートのハッスルスタッツのランキング
ハッスルスタッツ | 1試合あたり | 順位 | 1分あたり | 順位 |
---|---|---|---|---|
テイクチャージ | 0.18 | 10 | 0.0056 | 13 |
ルースボール確保 | 0.8 | 14 | 0.0235 | 30 |
ディフレクション | 2.6 | 16 | 0.0802 | 18 |
ボックスアウト | 1.0 | 31 | 0.0317 | 30 |
スクリーンアシスト | 0.8 | 37 | 0.0250 | 41 |
ショットコンテスト | 4.2 | 98 | 0.1293 | 107 |
※ランキングは58試合(チームの全82試合の70%)&平均24分超出場の147選手が対象。1試合平均出場時間が異なる選手間の比較を均等にするため、ハッスルスタッツは1分平均の値を計測する。
スマートはあらゆるカテゴリーでハッスルプレイを見せた。2021-2022シーズンの年間最優秀守備選手賞を受賞しているスマートは、1試合平均のルースボール確保で14位だった。テイクチャージは61試合で11回、1試合平均でリーグ10位。ディフレクションは1試合平均2.6で16位、スティールは同1.5で10位となっている。
スマートを擁するセルティックスは、100ポゼッションあたり110.6失点と、レギュラーシーズンのディフェンシブエフィシエンシーでリーグ2位の数字だった。
また、スマートはガードが得意とするハッスルプレイだけでなく、ビッグマンたちとリバウンドを競う用意もできている選手だ。ボックスアウトは全体31位、ガードではトップの数字。セルティックスはスマートのボックスアウトで96.5%のリバウンドを拾っている(ただしスマート自身がリバウンドを拾ったのは19.3%)。チームメイトのためにスペースをつくり、チームのリバウンドを確保する姿勢は、ハッスルプレイの完璧な一例だ。
センターやパワーフォワードが得意とするもうひとつのハッスルプレイであるスクリーンアシストでも、スマートは全体で37位、ガードでは2位の数字(トップはチームメイトのジェイソン・テイタム)。セルティックスはピック&ロールのボールハンドラーが1ポゼッションあたり0.96得点とリーグ4位タイの効率を記録している。
NBAで9年目のスマートは今季、レギュラーシーズンで平均11.5得点、自己最多の6.3アシスト、3.1リバウンド、1.5スティール、0.5ブロックを記録。自己最多となる6回のダブルダブルを達成した。セルティックスは57勝25敗とリーグ2位の成績を収めている。
2022-2023シーズンNBAハッスル賞候補トップ5
順位 | 選手 | チーム | ポジション |
---|---|---|---|
1 | マーカス・スマート | ボストン・セルティックス | ガード |
2 | ドレイモンド・グリーン | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | フォワード |
3 | アーロン・ニスミス | インディアナ・ペイサーズ | ガード/フォワード |
4 | ミッチェル・ロビンソン | ニューヨーク・ニックス | センター/フォワード |
5 | ハーバート・ジョーンズ | ニューオーリンズ・ペリカンズ | フォワード |